歴史と文化がたっぷりと詰まったイタリア。
それぞれの街の特徴を感じるためにも美術館を訪れるのはひとつの大きな楽しみであるともいえます。
ミラノが誇る「ブレラ美術館」は1776年に設立。
以後ミラノでは一番多くのコレクションを所蔵する有名な美術館です。
ミラノでは14世紀ごろから貴族たちがパトロンとなり
後にロンバルディア派と呼ばれる芸術活動が盛んになってきました。
その後16世紀のヴェネツィア絵画、そしてバロック形式へと繋がっていきますが
このブレラ美術館では約40の区切られた展示室があり時代ごとに鑑賞することができます。
こちらの美術館で有名なのはアンドレアマンテーニャ作「死せるキリスト」やジョバンニベリーニ作「ピエタ」など。
後期ルネッサンスを代表する巨匠カラヴァッジョ作の「エマオの晩餐」も迫力ある作品です。
近年ではラファエロサンティの「マリアの結婚」の修復が終わり、これの展示に先駆けて特別室を設け、また新たな魅力を体感することができます。
このブレラ美術館近辺はミラノでもシックな界隈として知られ、街並みなどもとてもきれいです。
少し路地に入れば小さなギャラリーなどもありますし、学生たちが通うカフェやバールなども多くあり、古くからのミラノの地元色を残す情緒あふれる地域となっています。
アクセスは地下鉄黄色線(M3)のモンテナポレオーネ駅で下車すると歩いて5分ほどです。
建物の2階が美術館入口となっています。
ブレラ美術館(Pinacoteca di Brera)
入場料:5ユーロ
(オーディオガイド3,5ユーロ。借りるためにはパスポートなどの身分証明書が必要)
住所:Palazzo di Brera - Via Brera, 28 - 20121 Milano
Tel: 02/722631
開館時間:8:30-19:15 (閉館35分前まで入場可)
休館日:毎週月曜、1月1日、5月1日、12月25日
記事&写真提供:特派員 佐武辰之佑 こちらもチェック