ヴェネツィアの食の楽しみといえば、
雰囲気のある地元らしいオステリアで食べるトラディショナルな海鮮料理。
オステリアはヴェネツィアではバーカロと呼ばれたりチケッテリアと呼ばれたりしています。
バーカロでグラスワインを飲み、チケッティと呼ばれる総菜をつまみに、
数店の店を巡るというバーカロ巡りもヴェネツィアの夕方からの楽しみ方のひとつ。
いくつかあるオステリアのなかで今回ご紹介するのが、
ダ・アルベルトDa Arbertoです。
サン・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会のほど近くにある間口の小さな店です。
店内に入ると、ヴェネツィアのお決まりスタイル、
バンコ(カウンター)とそこに並ぶチケッティ。
バーカロ使用の場合には、この付近で立ち止まり、グラスワインと好みのチケッティを注文。
その場で立ち飲みか、入口近くのベンチに軽く腰を落ち着けます。
ヴェネツィアらしい活気のある店内の雰囲気に期待が膨らむことでしょう。
食事の場合には、店員さんにテーブルに案内してもらい、着席。
メニューを見ると、リゾット、パスタ、サオール(イワシとタマネギの香り漬け)、ポルペッテ(コロッケ)、バッカラ(干タラ料理)などのヴェネツィアのトラディショナルな料理が並びます。
こちらはアンティパスト・ミスト。
魚料理の前菜の盛り合わせです。
シャコやタコの茹でたもの、バッカラ・マンテカートなどが盛られています。
プリモ・ピアットも正当中の正統派。
イカスミのスパゲティ。
ボンゴレ(アサリ)のスパゲティ。
そして魚のリゾット。
この日はプリミだけでストップしてしまいましたが、
セコンドにはバッカラ料理のバリエーション、イカのスミ煮、魚介のフリット・ミストなどのヴェネツィアお馴染みメニューのオンパレード。
大衆的な雰囲気のなかで食事を楽しみたい、という方にはぜひお薦めのオステリアです。
Osteria da Arberto
Calle larga giacinto gallina, 5401 - cannaregio
tel: 041.5238153
日曜休み
記事&写真提供:特派員 白浜亜紀 こちらもチェック