「ローマにはいったいいくつ教会があるのですか?」
そんな質問をイタリア人に投げかけても、答えはでません。
というくらい、本当に数多くの教会があります。
日本のお寺・神社のようなものなのだと思います。
そんなローマで観光客の方が絶対訪れるのはバチカンのサンピエトロ寺院ですが、それ以外にも、芸術的価値が高く、おすすめしたい教会は本当にたくさんあります。
今日はその中の1つ、
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会をご紹介します。
教会自体は17世紀前半に建てられた比較的新しいものですが、
この教会に多くの観光客が訪れる理由は
イタリアを代表する彫刻家ベルニーニの傑作
「聖テレーザの法悦」があるからです。
聖テレーザは、16世紀にスペインに実在したカトリック教会の修道女。
天使が彼女の魂に矢を刺す瞬間を表現した彫刻です。
ベルニーニの1640年代後半の作品ですが、
彫刻とは思えないほどの躍動感です。
午後に行くと、ちょうど彫刻の上の窓から太陽光が差して
さらにこの彫刻の素晴らしさをひきたてます。
ただ、この教会、見所はこれだけではありません
天井画も、祭壇も、ゴシック様式の内装全てが芸術的
比較的小さな教会ですがとにかく内装は華やかで「美しい」の一言に尽きます。
こちらは天井画とそれを囲む彫刻。
彫刻と絵画が一体化していて芸術的です。
サイドの壁や柱もこのような感じ。
そして光り輝く主祭壇とその扉。
女性なら思わず「かわいい」と叫んでしまいそうな扉です。
パイプオルガンも、もはや「教会」という芸術作品の一部とさえ
こぢんまりとした教会ですが、海外からの観光客の方が
数多く訪れていらっしゃいました。
ローマ三越さんからも徒歩すぐですので、
観光の合間に少しお時間が出来た時など、
是非立ち寄られてみてくださいね。
■サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会
住所:Via XX Settembre 17, roma
オープン時間:午前は7時~12時/午後は15時半~19時
※最新情報はHPでご確認ください。
http://www.chiesasmariavittoria.191.it/files/menu.html
<行き方>
地下鉄A線「レプブリカ」駅から徒歩2~3分。
外観は現在工事中で、入り口がわかりづらくなっているため、ご注意ください。
ローマ支店SETSU