特派員記事 2012.06.09

ヴェネツィアにあるたくさんの見るべき教会のうちのひとつ。
カステッロ地区、サンマルコ広場からドゥカーレ宮殿を左手に、
サンマルコ湾を右手に見ながら
スキアヴォーニ河岸をしばらく歩きながら少し左手に入ったところ、
静穏な広場に位置する存在感のある教会です。

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創建の起源は、9世紀に遡ります。
その後、ヴェネツィアのドージェ(総督)により
カトリック教会最古の修道会であるヴェネデクト会の修道院がつけ加えられました。


同9世紀には当時のローマ教皇ヴェネディクト3世が
反教皇の争いから逃れるためにここに身を隠したとも言われ、
その際に献身してくれた修道士への思いから
現在の旧教会のサン・タラージオ礼拝堂の地下に
同教皇の死後、聖遺物が置かれ、納骨堂となっています。

ここは地盤沈下により、常に水に浸っている場所です。
地下へ続く階段を降りると…

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ひんやりとして静粛な独特な雰囲気のする空間です。

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その後、12世紀前半には大火災に遭い、
100名近くの修道士が死亡したとされますが、
その際に地下に続く祭殿に逃げ込んだ人々は
命を取り留めたとも言われており、
人々への求心力も一層強まりました。


現在見られる同教会の建物は、15世紀に再建されたものです。
何人かの建築家の手によりますが、
最終的に完成時に関わったのはマウロ・コドゥッシMauro Codussi。
ゴシック様式で白の大理石を用いた彼特有のデザインとされる凄然さと、
そして凛とした美しいファザードを持つのが特徴です。


正面から見ると中央が高くその両脇に2つの丸みを帯びた造りに、
たくさんの窓が配置されているのがわかります。
大理石の装飾に関しては、
彫刻家のアントニオ・ガンベッロAntonio Gambelloなどが関わったとされています。


内部は3身廊に別れた造り。
ゴシック全盛後期、初期ルネッサンスとの融合とで
厳粛、整然、荘重感とがあります。


ここでの見どころは、
教会内に入るとすぐに目に飛び込んでくる左側の壁一面を覆い尽くす絵画。
その中央に一際目立つ祭壇画が
ジョヴァンニ・ベリーニによる『王座の聖母と諸聖人』。
ヴェネツィア派を代表する同画家の最盛期の頃の作品と言われています。
同教会を訪れる多くの人々が一番注目する作品です。

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こちらはアントニオ・ヴィヴァリーニAntonio Viva、
ジョヴァンニ・ダッアレマーニャGiovanni d’Alemagnaによる
マドンナを中心とした聖人の姿を描いた祭壇。

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16世紀を中心にヴェネツィアで活躍した
アントニオ・ヴァッシラッキAntonio Vassilacchi 、
ヤコポ・ティントレットJacopo Tintorettoをはじめとした
多くの画家の手による絵画が収められています。

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ヴェネツィアのなかでも見応えのある教会のひとつです。
ぜひ足をお運びください。


入場は無料、身廊右脇にある旧教会への入場は1ユーロです。
旧教会の床は古い大理石が残っていますが、
一部は初期建築当時のものが保存されています。

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Chiesa di San Zaccaria

Castello 46193

Tel;041.5221257

開館時間;10-12時、16-18時(日曜、祝日は16-18時のみ)




記事&写真提供:特派員 白浜亜紀 こちらもチェック




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