皆さんこんにちは!夏休みはどうでしたか?楽しかったですか?
ローマはまだ暑いですが、秋が近ついて来ているようです。
今日は「Lecce」(レッチェ)という、イタリアの南の町をご紹介します。レッチェはイタリアの長靴のかかとにあるプーリア州の一つの県です。
イタリアのかかとの地図
プーリア州にあるアルベロベッロやオストゥニなどの町は、日本人にも知られていますが、レッチェははあまり日本では知られていません。すごい綺麗な町ですので、本当に残念です!
バロック様式の建築物が市内に多いことから別名『南イタリアのフィレンツェ』と呼ばれています。レッチェの建造物は独特の白い石灰岩でできていて、全体的に明るく安心感があります。教会や歴史的建物は美しいレッチェ・バロック様式の彫刻で装飾され、まるで町全体が芸術作品のようです。
レッチェはあまり大きな町ではないので、ゆっくりと散策しながら、沢山の素晴らしい物を目にすることが出来ます。例えば、サンタ・クローチェ聖堂(Basilica di Santa Croce)はレッチェで最も重要なバロック様式の建物です。隣接する元チェレスティーニ修道院(Convento di Celestini)との調和が見事です。
サンタ・クローチェ聖堂のファサード
チェレスティーニ修道院(Convento di Celestini)
ローマ時代の円形闘技場(Anfiteatro Romano)は、2世紀に建てられ、サントロンツォ広場(Piazza Sant’Oronzo)の近くにあります。サントロンツォ広場に入るとレッチェの守護聖人聖オロンツォの円柱(Colonna di S'Oronzo)が市民に祝福を与えています。
ローマ時代の円形闘技場
サントロンツォ広場とレッチェの守護聖人聖オロンツォの円柱
建設に150年以上の歳月をかけ4人の建築家が関わり「レッチェバロックの至高の体現」とも呼ばれるだけあって、これでもかと溢れるばかりの彫刻でファサードが飾られています。もう一つ壮麗な建物にレッチェの大聖堂(ドゥオーモ)があります。ドゥオーモは素晴らしい広場(大聖堂広場Piazza Duomo)面し、元々ここにはローマ帝国時代のフォロ(広場)がありました。大聖堂拡張時に鐘楼と神学校を作ったために左右にあった入り口がふさがれ、広場というよりは中庭という感じ。高さ約70mの鐘楼(Campanile)、司教館(Palazzo Vescovile)、元神学校(Seminario)と、時代と建築家を変えながらもバロック建築の競演。ライトアップされた夜景もロマンチックなので夜のお散歩も本当にお薦めです!
大聖堂広場Piazza Duomo
大聖堂広場の夜景
レッチェはとてもエレガントな町ですよ!レストランやホテルは物価が安く、それでいてしっかりとしています。レッチェの料理はとても美味しく、数々の特産物を堪能できます。海からとても近く、魚料理は新鮮で豊富な海の幸を年中味わうことが出来ます。また、観光客が多いので、ファッションのお店や、手作りの工房、お土産屋さんも多くて、ウィンドウショッピングも楽しいです。
そして、美しい海!アドリア海とイオニア海からも近く、夏のバカンスには海水浴に最適!海はとても美しいので(私の日本人の友達はまるで沖縄みたい!と、とても喜んでいました。)地元の人だけでなく、バカンスで訪れる観光客でにぎわいます。
エリーザより
アクセス
レッチェへ鉄道で行くには
ローマ・テルミニ駅(Roma Stazione Termini)からレッチェ駅まで ユーロスター(ESAV)で5時間20分間強。
ローマ(Roma)→レッチェ(Lecce)・・
2等車で片道約66ユーロ、1等車約96ユーロ
イタリア国鉄の時刻表と料金は、下記のサイトで簡単に検索できます。
http://www.trenitalia.com/
飛行機で行くには
レッチェに一番近い空港は、BRINDISI ブリンディシ(空港コード:BDS)です。(フライトは50分かかります)
レッチェまで市が運営するシャトルバスもしくは旅行会社が手配する予約制乗り合いバスで30分。
http://www.alitalia.com/IT_IT/