スポーツ
2013.05.14
2013年3月17日に開催された第19回ローママラソンのレポートをお伝えします。今年の大会はちょうど新ローマ法王選出のためのコンクラーヴェと重なり、大会寸前までスタート時間やコースの変更の可能性が大会主催者より発表されていました。ただ結果的にはコンクラーヴェも大会前に無事終了し、ヴァチカン市国周辺の若干のコース変更があっただけで、ほぼ予定通り3月17日午前9時30分にレーススタートが出来ることとなりました。新法王を一目見ようとする観光客も加わり、いつもより観戦者も多くとても盛り上がった大会となりました。
ローママラソンの醍醐味は、永遠の都ローマの観光スポットを絡めたコース作りがされていて、ランナーにとっても応援の観戦者にとっても街を見ているだけでも楽しく飽きることがありません。レースのスタートとゴールもコロッセオという本当にローマのど真ん中で行われるレースです。
HISスタッフがスタート地点でレース参加者の誘導中
午前9時半にスタート。後方集団からはやっとスタート地点が見えてきました。
ローママラソンコースマップ
コロッセオを出発し、両サイドにフォロロマーノを見ながらフォーリ・インペリアリ通りをヴェネチア広場に向かって走ります。この後、真実の口のあるサンタマリア・コスメディン教会の角を曲がりチルコ・マッシオまではまるでお決まりの観光コース。ここからローマ市内を南下します。サンパウロ大聖堂まで南下した後は、今度はテヴェレ側沿いに北に向かいます。15キロ地点がサンタンジェロ城で、この辺までは快走でした。ヴァチカンのサンピエトロ大聖堂を横目に見ながらさらに北上します。ここから25キロ地点の最北点を越えて南下してくるわけですが、32キロ地点くらいまではスタジオオリンピコを除けばこれといった観光スポットもない上に、27キロ地点付近の上り坂もあってじわじわと膝が痛くなってきて辛い時間帯です。ここを何とか凌げば34キロ地点のナヴォーナ広場あたりからはいきなり応援の観客の数が増えます。そしてこれぞローマという中心市街に戻ってきますので、あと10キロは気持ちで乗り切ることが出来ます。ショッピングの中心コルソ通りをポポロ広場まで、そこからターンでスペイン階段、トレビの泉の横を走り抜けるともう40キロ地点。コロッセオが見えてきた時は、「やったー」と感激でした。42.195キロ完走だー。
今大会に参加して感じたこと
市民マラソンの最高峰と言われるニューヨークマラソンにも携わっていたので、ローママラソンなんてまだまだ小さい大会だなと思っていて、運営システムももう少しレベルが低いかと予想していたのですが、ところがどっこい結構なレベルでした。100点満点とは言いませんが、まだまだ大きくなる大会だなと実感しました。
細かい所では、コース上にいくつかのカメラが設置されていて、30キロ地点以降5キロおきにランナーはウェブサイトで自分の走っている映像を確認出来ます。ゼッケン番号を入れるだけで、簡単にローママラソンのウェブサイトで確認出来ました。同様によくある写真も閲覧出来ます。勿論有料の購入オプションもあります。
あとレース前に石畳のローマの街を走るのは辛くないかなと思っていたのですが、意外とうまくコースを選んでいるのかそんなに負担はなかったです。しかしコンクリートのロードレースよりは勿論不安定ですので、クッションの厚いシューズを用意した方が良いかもしれません。僕もレース後はいつもよりは足首が痛くなりましたが、想像以下だったということです。
完走メダル
レースパックのTシャツ
バッグ
HISは第20回ローママラソンも公認ツアーオペレーターとして大会を盛り上げていきます!是非皆さんも永遠の都ローマで感動の42.195キロを体験してみて下さい。お待ちしております。
フィッシュ!