皆様、チャオです。
12月 といったら、寒―い はずなのに、寒くない イタリアです
今年は1年通して本当にへんな気候でした。
いまでも太陽 が出ると,上着無しでお散歩できるような日があって、
そのうちクリスマスに半袖の時代も来るんではないかと思うこのごろです。
(まさかの国、ありえます)
さてローマといったら、コロッセオ、トレヴィの泉、スペイン広場なのですが
城壁の外にでますと、ここはローマと疑いたくなるような不思議な空間があります。
今回はその一つ、コッペデ地区をご紹介したいと思います
この地区には、何とも、言えない、独特なデザインの建物が
これらの建物はイタリア統一後ローマが首都として発展をする際
1915年頃に開始されたローマの建築特別地区プロジェクトで、
フィレンツェの建築家かつ彫刻家かつ装飾デザイナーであったジーノ・コッペデにより
1915年から建設が開始されました
コッペデの建物はローマのリバティ
(アール・ヌーヴォーと呼ばれる芸術様式のイタリア・ヴァージョン)の代表です
1900年代に流行ったアールデコやリバティー様式を基本としていますが、
さらに中世風、マニエリスム、バロック様式のテイストも合わせた
装飾的で豪華で豪快でありながら繊細なデザインが特徴。
つまり、イタリアそのものです(ごちゃまぜ、混乱、個性ばらばら)
小さな広場にはカエルの噴水そして背後に「妖精の家」と呼ばれる邸宅があります。
地区内には17の邸宅(Villino)、26の建物(Palazzino)が点在しています。
残念ながら現在これらの建物は、大使館だったり一般の家だったりするので、
内部の公開はしていませんが、外観でも十分楽しめ
その奇抜さからコッペデ建築を見分けるのは一目瞭然です。
ロマーナ、ロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、バロック、と
2000年の間には、ローマにはこんなお洒落な地区も出来たのですね、さすが深い
ローマということを一瞬忘れてしまいます。
トラム3番、19番Piazza Buenos Aires 下車しますと、
この不思議な空間に到着できます
是非、永遠のローマ、もう一つの時代をお楽しみ下さいませ
幸でした