
皆様 チャオです
イタリアは南半球になったかというくらい暖かい2月が終わり、
いよいよ春本番のイタリアで御座います。
今年は去年を上回る猛暑になるらしく(去年も砂漠並みだったのに。
)、
美白じゃなく、美黒を目指そうかと本気で考えております。笑
さて、イタリアも冬は寒いが定番(のはず)なので、
この時期に結構芸術鑑賞(美術、博物館めぐり)をするのですが、
久しぶりに大感動したのが ローマのカピトリー二美術館です
ミケランジェロ設計のカンピドリオ広場(ベネチア広場の近くです)にあります。
(すみません、正面は市役所、博物館は広場の左右両側の建物です。)
有名な作品がわんさかあるのですが、なによりその規模とコレクションの数に驚嘆
それもそのはず、バチカンからの寄付からできちゃった博物館なのです
博物館の成り立ちは、1471年、当時の教皇シクストゥス4世が
それまでラテラノ宮に保管されていた古代ローマのブロンズ像などをローマ市民に返還
(ですよね、バチカンが無い時代の作品ばかりですから!)
することにして、ローマ時代に7つの丘のうち最も神聖な場所であり、
政治と宗教の中心とされていたカンピドリオの丘にこの博物館が誕生しました
一般市民に公開された美術館としては世界最古のものと言われています。
カピトリー二博物館は、正確にはパラッツォ・ディ・コンセルヴァトーリとパラッツォ・ヌオーヴォの2つの美術館からなっています。
博物館は、まずコンセルヴァトーリ館から見学が始まります。
入場してまず目にするのは、中庭にあるコンスタンティヌス帝の彫像。
顔の部分だけで人間の背丈ほどある大きいものです。
この方はローマ帝国で初めてキリスト教を公認した皇帝です。(313年、ミラノ勅令)。
でっかい
そしてこちら
現在カンピドリオ広場にある騎馬像はレプリカで、こちらが本物です。
こちらも驚きの大きさです。
マルクス・アウレリウス・アントニヌスは五賢帝最後の皇帝(在位:161~180)で、
ローマ皇帝の騎馬像としては現存する唯一のものだそうです。
しかし2000年近く前のものがこんなに立派に残っているなんて、凄いわローマ
そして一番お会いしたかったこの方
とげを抜く少年。
本物だァ
フィレンツェの天国の扉のコンクールで、作者ギベルティがこの少年のポーズを復活
(ルネッサンス)して、本物がみたーいと願って云年、やっとお会いできました
あなた様も2000年以上御歳を召しておられるとは思えないほどお若いです。笑
フィレンツェのダビデさんなんて、若い、若い。
なにより驚くのは、2000年前にこんな像を製作できる技術があって、
もう動き出しそうな筋肉と喋りだしそうな口元を表現しきっていること。鳥肌が立ちます
さらにこちら
あのフィレンツェのビーナス誕生も、こちらから影響を受けたといわれる
こちらが元祖ビーナス様です。
また、この子達なくては永遠の都は生まれなかった大事なお子様お二人と、
育てて下さったメス狼の像。
やっとローマ建国に辿り着きました。
とにかく大きな博物館なので、これだけ見るので2時間もかかりました
(ほんとうですよー)
途中のテラスからは、こんなものが
もうおなか一杯
なのにさらに絵画館があり、こんな有名な作品があるので見学終わらず大変です。
カラバッジョ
グロテスクな作品が多いカラバッジョさんにしては、とても健康的すぎて、
本当にカラバッジョ?と疑ってしまいますが、
色使いや、女性のブラウスの皺なんかはカラバッジョ以外の誰でもないです。
この絵は、1953年イギリスの美術史家によって、ローマ市長室で発見されたらしいです。
少年のポーズは、ミケランジェロのシスティナ礼拝堂天井画の裸体青年像から
お借りしちゃったらしい、といわれています。
たしかにミケランジェロっぽいひねりが入っていますな
一番感動するのが、この草
むしりたくなるほどリアルです、カラバッジョ天晴れ
私の中では第2のバチカン博物館と呼ばせていただきたいほど感動しましたこの博物館。
カフェテリアのテラスからはこの絶景
ちなみにカフェテリアだけへ入れる入口があるので、博物館は興味ないけど
このカフェには行ってみたいという人にもお勧めです
ローマ見学は1日してならず
シンドローム症候群、一歩手前の幸でした。