インドの日常 2025.05.29

インドの犬シリーズ 4.

心を平静に保つ。😑 ←これが基本中の基本です。

そして犬を刺激しない、犬の生活空間を尊重する。つまり、
犬に近付かない。犬の目を見ない。犬の周囲で走らない。等々です。

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また、普段おとなしい犬でも、通常と違って、次の場合は特に注意する必要があります。

🐶食事中の犬は、食べ物を横取りされるかもしれないと警戒し、食べ物を守るために攻撃的になることがあります。

🐶母犬になると子犬を守るため、子犬が小さい間は一時的に噛み犬になる場合があります。

🐶同じ場所でも、人通りが少なく静かになったは特に、犬たちは自分の縄張りを意識し、侵入者に強く警戒します。

🐶犬同士が喧嘩している場合など興奮した犬は、敵味方や犬か人かの区別さえも付かなくなり、誰彼構わず近付いた者に噛みつく場合があります。

ここで一つ、非常に印象深い目撃談を紹介したいと思います。

ある夜、若い男の人が一人で道を歩いていました。そこはある野良犬たちの縄張りで、縄張りに入ってきた侵入者に気付き、警戒し、数頭の犬が吠えながらその男の人に近づいていきました。男の人はどうしたでしょうか?
慌てず騒がず、何事もなかったように、犬たちを完全に無視し、そのまま道をゆっくり歩き続けました。犬たちは、その人が自分たちに何ら危害を与えるつもりがないことを悟り、10秒も経たないうちに興味を失い、静かに解散していきました。

もしこの男の人が犬に囲まれ恐怖に取りつかれ、走りだしたり、腕を振り回したり、攻撃し追い払おうとしていたらどうなっていたでしょうか?状況は確実に悪化していたはずです。

そういう、状況が悪化したケースも目撃しました。。。その中から一つ。

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ある小雨の夜、サリーを着た女性が一人でメトロ駅から出て、駅の駐車場を歩いていました。そこには野良犬が数頭住み着いており、犬たちは縄張りに入ってきた女性に警戒し、女性に近付きました。女性はパニックになり、助けを求めて叫び、走り始め、そうすると、犬たちは女性を追いかけ、サリーの裾を引っ張り、女性はつまづき、サリーが絡まり水溜りに倒れました。幸いにも近くにいた人が駆け付け、犬たちを追い払いましたが、女性にとっては恐怖で、トラウマになったことでしょう。
私の目には、サリーを着た細身で上品そうな初老の女性で、犬たちに何か危害を加える気配もないと映ったのですが、犬たちの判断基準は違っていたようです。

怯えず、怒らず、心を平静に保ち、穏やかな行動をとることが大切です。

前出の若い男の人の例は模範行動として心に刻み、私自身、その後何度も犬が吠えながら駆け寄ってくる場面で、同じ様に犬たちを完全に無視し、そのままゆっくり歩き続ける、ということで噛まれることなく、何ら問題なくやり過ごしています。

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時には後ろから近付いてきた犬の歯が足首に当たるのを感じることもありましたが、一旦ゆっくり立ち止まり、何も反応しなければ噛まれません。状況を悪化させないことです。もし嚙まれたとしても騒がず攻撃し返さなければ、深追いされずに離してもらえるのではないかと思っています。
犬は吠えてみたり、嗅いでみたり、近付いてみたり、時には歯を当てたりして相手の出方を試し、観察します。人の反応をみて、その人への対応が変わるのです。

バイクやスクーターで走っていると追いかけてくる犬もいます。そういう場合は、直ぐに停止しそのまましばらく待って、犬がバイクに興味を失って注意が別のところに向いてから、ゆっくりスタートさせて去るのが鉄則です。スピードを出せば出すほど、音が大きければ大きいほど犬は興奮し追いかけてきます。

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