
その中でもレトロなパッケージで目を引くのはレオネのドロップ(Pastiglie di Leone)。
ドロップといって思い浮かべるような、小さい頃に舐めたつやつやでカラフルな飴玉とはちょっと違って小指の先くらいの小さなコロコロしたかさかさの砂糖のかたまり。
ほどよい硬さで、口の中で砕けていく食感もなんとなく懐かしい。
28種類の味それぞれに異なるタバコ大のパッケージでかさばらないのでお土産にも最適。
ヨーロッパでも最も古いお菓子屋さんの一つとして数えられる「レオネ(Leone)」は創業1857年の老舗。
創始者のルイジ・レオネ氏(Luigi Leone)がアルバ(Alba)で小さくて砕けやすいカラフルなドロップを作り始めてから
数年後には一般の人々はもちろん、王室や貴族にも好まれるお菓子となり、トリノ(Torino)に工場を移転。
当時トリノはサヴォイア家(Savoia)の統治下にあり、政治家たちが熱い議論を交わす最中に喉休めに舐めていたともいわれる、由緒正しいドロップなのです。
こうした政治家の力もあり、レオネの飴玉工場は更に大きく成長していきます。
現在ではオレンジ、イチゴ、ミント、ラズベリー、マンダリンなどのフルーツ味からアニス、アブサン、コーヒー、緑茶まで28種類の味わいが楽しめます。

本店はトリノですが、イタリア中どこでも主要なバールで購入できます。
紙パッケージのものは1,90ユーロくらいから。