特派員記事 2007.10.09

1977年9月16日、世紀の歌姫マリア・カラスはパリで息を引き取りました。
彼女の死後から今年でちょうど30年。
テレビで特番が組まれたり、彼女の歌唱を集めた立派なCDのセットが発売されたり、多くの本が出版されたりと、オペラファンの枠を超えた大きな話題となっています。


マリア・カラス2 カラスと一番縁の深い劇場であるミラノのスカラ座。彼女はここで数々の名演を残しました。
桟敷席を陣取っている長年のオペラファンの中には、彼女の演奏を生で聞いたという人がまだ残っています。激しい身振り手振りと共に大声で昔の名演について熱く語るおじいさんたちの話を盗み聞きするのは、スカラ座の桟敷席に座ったときの、密やかな私の楽しみでもあります。

そんなスカラ座がこのカラスの死後30年という機会に何もしないはずはありません。


マリア・カラス3 スカラ座博物館では現在、「Omaggio a Maria Callas(マリア・カラスに捧げる)」と題されたイベントが開催されており、彼女が実際に舞台上で身につけた衣装や当時の写真などを展示しています。(衣装の展示は2008年1月31日まで。写真の展示は2007年11月30日まで)。スカラ座博物館の開館時間は、9:00から12:30(入場は12時まで)13:30から17:30(入場は17時まで)となっています。

スカラ座博物館のホームページはこちら 。(伊/英)


マリア・カラス1 彼女の奇跡的な歌唱は、彼女の死後から何年経とうと全く他の追随を許さず、常に別の次元にあります。
そんな彼女を舞台上で生で体感できた桟敷席のおじいさんたちは何て幸福なんでしょう!
ぜひ、オペラファンではない方も、この機会に彼女の芸術に触れてみてはいかがでしょうか?

文写真提供:特派員川西さん

同じテーマ「」の記事

もっと見る →

    コメントを投稿

    

    HIS イタリア支店

    2025.05
    loading...