ミラノ領事館からの発表に基づいて治安情報をお知らせします。
●アオスタ広場(Piazza D'Aosta)とピサーニ通り(Via V.Pisani)●
中央駅正面に広がるエリアはここ数年ユーロ圏外からの移民たちが集まってくる場所となっています。そのためなんとなく雰囲気の悪い感じが漂っています。またジプシーの子供たちが旅行者を狙ってスリ・引ったくり行為をすることもあります。
●ルイジ・サヴォイア広場(Piazza Luigi di Savoia)●
ミラノ中央駅正面向かって右手の広場で、マルペンサ空港やリナーテ空港行きのシャトルバスの発着場になっているので旅行者の利用度も高い場所です。そのため旅行者を狙った置き引き事件が多くなっています。身の回りの荷物は手を離さないようにするのはもちろん、大きなスーツケースも一瞬の隙を狙われる可能性が多いので十分に注意しましょう。
この辺りでは不法移民が盗難品の販売などをこっそり行っていたり浮浪者同士で喧嘩をしていたりすることもありますので、怪しげな雰囲気のグループには近づかないようにしましょう。
●クワットロ・ノヴェンブレ広場(Piazza Quattoro Novembre)
ミラノ中央駅正面向かって左手にある広場は、日中はともかく、日が暮れてからは浮浪者が集まってきて大騒ぎをすることがあります。巻き込まれて怪我をすることもありますので夜間はできるだけ近づかないように心がけてください。
ミラノに限らずイタリア国内でのスリや引ったくりの主な手口
1. 警戒心のなさそうな旅行者に近づいてリュックやショルダーバックなどの後方から金品を抜き取る。
子供の場合もありますし、大人の場合もあります。ジプシーらしからぬ一見清潔そうな服装をした子供も時にこうした手口を使うので油断は禁物です。
2. 道端などで急に気分が悪くなったふりをして旅行者や通行人の気を引き、心配して近づいて様子を伺ったり介抱している間に仲間がやってきて手荷物などから金品を抜き取る。
本当に気分が悪くなっている人もいるので、見極めが肝心です。誰かに親切をしてあげる際にも自分の身の回りの品や貴重品には十分注意しましょう。
3. いかさまの卓上ゲームなどに誘って、誘いに乗った相手から金銭を騙し取る。街角で3人くらいの観客を集めてさいころを振ったりしているグループがいますが、大抵はいかさま賭博士だったりしますので近寄らないようにしましょう。
4. 道端で「今何時ですか」とか「道を教えてください」と声をかけてきて、通行人や旅行者の気がそれた隙に金銭を盗む。
これも本当に道を尋ねてきているのかもしれないので見極めが肝心ですが、いずれの場合も気を緩めず、隙を見せないように心がけましょう。
5. ジェラートやアイスをわざと旅行者や通行人の上着につけて、「すみません、汚してしまいました。」などといいながらハンカチやティッシュで汚れをふき取りながら巧みにポケットやかばんから金銭を盗む。
汚されても自分で拭くから結構とはねつけるくらいに対処しましょう。
相手は日々スリ行為に磨きをかけているプロです。そういう人たちはほんの少しの隙でも見逃しません。
初めての土地で気がそれてしまったり、地図やガイドブックを読むのに集中しすぎて周りに気を配れない状況にあると狙われてしまいます。
かばんは自分の体の前にくるように持って常に手を添えたり、ポケットには貴重品は入れないように気をつけたり常に自分の持ち物には気を配っていますという雰囲気を出しておくと狙われにくくなります。
ほんの少し気をつけるだけでこうした軽犯罪被害を避けることができるので、あまり心配しすぎずに楽しい旅行をお楽しみください。