6月になってもまだまだ例年のような暑さが訪れないイタリアですが、天気のよい日にはジェラートを食べながら歩く人の数が街にもぐっと増えてきました。今年もまたイタリアの夏がやって来ますね!
今日ご紹介したいのは、ミラノから地下鉄とバスで行けるうららかな天気のよい日にぴったりなトレッツォ・スッラッダTrezzo sull’Adda(ロンバルディア州ミラノ県のコムーネのひとつ)。
地下鉄2番緑線ジェッサーテ(Gessate)で降り、「トレッツォ(Trezzo)」行きのバスに乗ると、約20分ほどで到着。
アッダ川のほとりの高台にある、かつてのミラノ公国の東側の国境に位置していたお城、カステッロ・ヴィスコンテーオ(Castello Visconteo)からの眺めはとても気持ちが良く、ミラノから地下鉄とバスだけを使って来たとは思えないほど、豊かな自然に囲まれています。
このお城から川沿いを歩いていくと、1906年に造られた水力発電所タッカーニ(La centrale idroelettrica Taccani)があります。建築家ガエターノ・モレッティによって設計されたもので、水力発電所にもかかわらず、見た目にもとても美しく、周囲の環境にも非常に調和していることに驚かされます。
またアッダ川沿いを散策するのにお勧めなのが自転車のレンタル!(返却するまでの間、身分証明書を預けておくことになります)。このレンタサイクルに関する詳細(営業時間、値段など)は、電話029090664または3471609408、もしくはメールcoopcastello@libero.it でお問い合わせください。
お城から川沿いに歩いてくると、このレンタサイクルを兼ねて行っているバールの裏口の前を通ることになり、そちら側には大きく「レンタサイクル」と看板が出ているわけでも、自転車が並んでいる訳でもありません。一見するとただのバールですので、見逃してしまわないよう少し注意が必要です。
川沿いは自転車と歩行者用に舗装された平坦な道がずっと続いていて、自分のペースで無理なくのんびりと景色を楽しみながらサイクリングできます。
自然が少ない、空気が汚いと言われるミラノですが、少し足を伸ばせば気持ちの良い緑の中を散策することができます。春から夏のお天気のよい日の気分転換にはぴったりのトレッツォ・スッラッダ。ぜひ訪れてみてくださいね!
記事&写真提供:特派員川西さん