2月6日、2010年のヴェネツィアのカーニバルが開幕しました。
今年は16日までの11日間が会期です。
カーニバルは、カトリックの暦による、年明けのエピファニア(epifania)から四旬節(quaresima:復活祭の46日前)までの期間のことをさします。
四旬節は水曜日(メルコレディ・デッレ・チェネリMercoledì delle Ceneri=灰の水曜日)から始まり、この期間は祝宴はもとより食事を節制(特に肉食の節制)することが慣習となっているため、四旬節の始まる前日の火曜日(マルテディ・グラッソMartedì grasso=肥沃な火曜日)までの間に、その後の節制の期間に向けて祝宴を開き楽しもう、という意図があります。
カーニバル(イタリア語ではカルネヴァーレ)のその語源もラテン語である「カルネcarne(=肉)・ヴァーレvale(さらば、さようなら)」からきていることからもその意とすることが伺えます。
さて、ヴェネツィアでは、今年2010年には『SENSATION, 6sensi ×6sestieri (6senses for 6districts)! 』というタイトルを掲げています。
6区域に分けられるヴェネツィア本島を、それぞれの地区にひとつのテーマを持たせ、それに見合ったイベントが企画開催されます。
その内容とは。
●サン・マルコSan marco地区 =Mente(Mind)知覚
●サン・ポーロSan Polo地区=Vista(Sight)視覚
●カステッロCastello地区=Tatto(Touch)触覚
●ドルソドゥーロDorsoduro地区= Udito(Hearing)聴覚
●Santa Croce=Olfatto嗅覚
というもの。
ヴェネツィア市公式サイト には、これらの紹介及び毎日のイベントが詳細に書かれています。
同カーニバルで最も人出が多く中心的な存在は、言うまでもなく、ヴェネツィアのシンボルでもあるサン・マルコ広場です。
カーニバル用に特設の大きなステージが設けられており、ここでは各種イベントが催されるのですが、初日の6日には「フェスタ・ディ・アペルトゥーラ・カルネヴァーレ・デル・バンビーニ(Festa di Apertura Carnivare del bambini:子供たちのためのカーニバル開幕式)」と題とされた、子供を対象としたオープニングイベントが開催されました。
子供たちに向けてもしっかりとカーニバルの開催が披露され、ピエロやマジシャン、大道芸人たちがそれぞれの芸で、集まった人々を楽しませ、顔のペインティング、綿あめ、キャンディー、チョコレートなども無料でサービス!!
幻想的な仮装のイメージがあるヴェネツィアのカーニバルも、日中は子供たちも楽しめる楽しく陽気な雰囲気がいっぱいです。
日中は子供たちが主役となり、「色」の溢れる広場も、日が暮れてからはまた雰囲気が変わります。
今年も魅力的なイベントが目白押しです。
寒い季節ですので、しっかりと防寒対策をしてぜひ参加してください。
記事&写真提供:特派員白浜さん