特派員記事 2010.11.19

ヴェネツィアの小さなオステリアです。
「アル・ポンテ=橋のたもと」という店名通り、「馬の橋(ポンテ・カヴァッロ)」という小さな橋のたもとにあります。その昔、この橋を馬が通ったという経緯があるのでしょうか。

店の目印は赤い格子

H.I.S.イタリア支店 ♪カプチーノ天国♪-ALPONTE_01


地元の人にも大変に親しまれている同店、店名は知らずとも(結構こういうタイプ、地元人には多かったりする)、「橋の下の赤い店」で、誰もが分かるくらいの印象的な外観。happy01
非常に目立つ赤色ですが、それが妙に周囲に溶け込んでいて、絵になる場所でもあります。heart04

もはや観光客、そして日本のガイドにも紹介される頻度も高い、かなり定番なオステリアとして知られている同店でもあります。

店の歴史は古く、創業は1800年後半。
簡単なスープなどを出す食事処として始まり、1900年半ばに、ヴェネツィアならではのオステリアのスタイルに。

間口は小さく、中に入ってもやっぱり狭い。

H.I.S.イタリア支店 ♪カプチーノ天国♪-ALPONTE_02


テーブルは大小4つしかなく、そこに腰を下ろすとなると、隣合わせになる他の客の背中やら足やらにゴツゴツあたるので、「すみませ~ん。」と声を掛け合う必要あり。
座れば座ったで、大きな声のヴェネツィア訛りがガンガン耳に入ってくるというシチュエーションですが、昼間でも少し薄暗い店内で飲み始めるとそれも居心地のいい空間に早変わりします。

もちろんヴェネツィアならではのバーカロでありますので、次から次と現われては立ち去る人々はwineワイングラスを片手に。
つまみの種類はそう多くはないものの、定番のヴェネツィア・チケティが並びます。
こうして、カウンターで立ち飲み、というのもいいのですが、簡単に軽く食事を、となるとこれがまたいいのです。notes

本格的な食事処、という感じではありませんが、一度座ると居心地がよく、少々長居しても気にならない雰囲気。そして飲む人にとっては嬉しい、しっかりとしたつまみを豪快に盛り合わせて出してくれます。
たいていは、魚介のつまみ類(フライやイワシの酢漬け、バカラ料理など)、もしくはハムやチーズの盛り合わせ。
プロシュット(クルード、コット)やサラミ、モルタデッラ、ポルケッタ、スペック、そして地元チーズやその日のチーズを適度にいい感じに盛り合わせてくれるこの木のボード。

H.I.S.イタリア支店 ♪カプチーノ天国♪-ALPONTE_03



それに付け合わせの野菜の皿。

H.I.S.イタリア支店 ♪カプチーノ天国♪-ALPONTE_04


とっても美味なドライトマトのオイル漬けは絶品。セミドライ状態に柔らかいドライトマトは甘くて酸っぱい、フレッシュ感もたっぷりなトマトの旨みが凝縮した美味さ。これを、これをパンに添えてハムやチーズと合わせるのが、これまた絶品です。

居心地のいい空間はそれだけで旅の疲れを癒し、旅を楽しくさせるもの。
そんな気分にさせてくれるお店です。

食後には、冷たく冷やしたヴェネツィアの地元醸造酒、フラゴリーノがサービスされます。heart04

H.I.S.イタリア支店 ♪カプチーノ天国♪-ALPONTE_05



Osteria Al Ponte
Canaregio, 6378 , Venezia
Tel;041.5286157


記事&写真提供:特派員 白浜亜紀 こちらもチェック

同じテーマ「」の記事

もっと見る →

    コメントを投稿

    

    HIS イタリア支店

    セリエA観戦チケット
    2025.01
    loading...