BIO製品、最近かなり注目を浴びている分野です。
毎週木曜日、ヴェネツィアでは、このBIO製品だけを扱うメルカートがたちます。
場所はピアッツァーレ・ローマPiazzale Roma。
ヴェネツィアの車での玄関口として知られている広場です。
バス(市内バス、長距離バスとも)の乗降場所でもあり、ヴェネツィア行きのバスの終点というと同広場のことを指します。
この広場の片隅で、メルカートが開催されています。
出店は15店舗弱。
それほど大がかりなメルカートではありませんが、それぞれにBIOの認定マークが貼り出されており、安心・安全な製品を求める消費者には頼りになるものです。
出店舗の大半は野菜や果物を扱う店です。
近郊のBIO野菜を生産する農家または野菜を扱う業者が出店しています。
今の時期にはヴェネトならではの各種ラディッキオなどがあるのは、土地らしさが感じられます。
ヴェネツィア
そして、BIO生産された小麦を使用したパンや焼き菓子なども販売されています。大ぶりで素朴なパンや、甘いパン・ドルチェの類、カムットやスペルトなどを使ったパンやクッキーなども。
最近、アレルギー体質により、小麦を食べることのできない人たちに向け、こういった特殊穀物を使ったパスタやパン、菓子類も最近ではスーパーにもコーナーが設けられていたり、自然食品を扱う店舗では注目されているものです。
ヴェネツィアらしい大ぶりな焼き菓子がドサリと置いてあるのも、やはりここならでは。
こちらはハチミツ屋さん。
ヴェネト州内で穫れるハチミツを販売しています。手作りラベルっぽさがナチュラルな雰囲気いっぱい。
様々な種類のハチミツが豊富に用意されています。
そのなかでも注目がヴェネツィア・ラグーナ産のハチミツ。
6月の後半にラグーナ一面に咲く花の蜜を蜂たちが一生懸命集めたものです。
その時期の初夏のラグーナには、紫の花がまるで絨毯のように咲き乱れ、それはそれは美しい光景だとのこと。
もあり。
これを少しづつ端から崩して食べるのだそう。
ハチミツは身体にも優しいものですから、この巣はかなりの効果がありそうです。
買い物途中のシニョーラは一日スプーン一杯のハチミツが健康の秘訣、と言ってここのハチミツを欠かさずに食べているそうです。
ハチの巣を指すファーヴォFavoの瓶詰
他、自然化粧品などもあります。
規模はそれほど大きくないものの、通常のメルカートとはまた違ったカラーがあって、おもしろいものです。
メルカートの開催は木曜、午前中のみです。
記事&写真提供:特派員 白浜亜紀 こちらもチェック