ミラノの中心部ドゥオーモ(大聖堂)から歩いて5分ほどのところにアンブロシアーナ絵画館があります。
この建物は1609年、ミラノの貴族としては有名なボッロメオ家によって
世界初の公共図書館として始まったのがきっかけとなっています。
建物はまだ一部図書館として機能していますが、
お勧めは何といっても、膨大なコレクションのある絵画館です。
絵画館の入り口では、
ヴァチカン宮殿システィーナ礼拝堂の入口におかれた
ミケランジェロの「ピエタ」のコピーが入場者を迎えてくれます。
この絵画館は古い時代に作られた建物であることから、
とても重厚なイメージを持ち、
美術館というよりは由緒ある貴族の家に絵画が陳列してあるような感じで絵画と向き合えるのも特徴のひとつです。
この絵画館の有名な作品としては
ダヴィンチ作の「音楽家」、
カラバッジョ作の「籠」、
そしてラファエロ作の「アテネの学堂」などがあります。
「アテネの学堂」はヴァチカン美術館内「ラファエロの間」に実際の壁画が残されていますが、
それの下絵デッサンがアンブロジアーナの作品です。
デッサンといってもかなり大きな作品で
そして、デッサンであるだけに荒々しい、絵のもつエネルギーが伝わってきて、必見!!
現在はダヴィンチが残した直筆のデッサンなどが展示されていますが、
展示されている絵画はかなりの数におよび
23室から構成される部屋ごとにゆっくりと鑑賞できるようになっています。
アンブロシアーナ絵画館 (Pinacoteca Ambrosiana)
住所:Piazza PIo XI 2
営業時間:10:00-18:00 月曜休み
入場料:15ユーロ
HP:記事&写真提供:特派員 佐武辰之佑 こちらもチェック