フィレンツェは意外に緑の多い街で
歴史的な庭園もいくつかあります。
そのうちのひとつがバルディーニ庭園で、
ミケランジェロ広場の手前の斜面に広がっているため
より近くにフィレンツェの市街地を見下ろすことができます。
中世の時代からこの斜面いったいの土地はモッツィさんの所有地で
1800年代にイギリス庭園が整備されました。
その後モッツィ家の衰退とともに庭園は荒れ果てていきますが、
1880年にモッツィ家が途絶えると
新しいオーナーの下、ヴィクトリアン様式のバロック庭園に姿を変えます。
1913年にイギリス庭園、バロック庭園、周辺の土地と建物を
ステファノ・バルディーニ(古物商)が買収して
本格的な改築&整備が始まり、ほぼ現在の形で完成します。
バルディーニ家の相続者がいなくなると
その後1966年にフィレンツェ市の所有になって
2000年から修復が始まり5年の修復の末、一般公開されることになりました。
庭園には各種のバラ、アイリス、
そしてアジサイ、藤の花などを中心に果樹も植えられていて、
今の季節は藤の花のアーチがとても美しく、
このピークが終わる頃にバラが咲き乱れるようになります。
ボボリ庭園からアクセスした場合、
コスタ・サン・ジョルジョの小路にある入り口から再入場となります。
ただ、あまり詳しくわからなくても
気の向くまま、なんとなくお散歩するだけでも十分楽しめます。
庭園の一番上にはバルディーニ宮殿があり、
その下からはこんな眺めを堪能できます。
左手に糸杉、中央にドゥオーモという
トスカーナっぽい眺めですね。
修復されてせせらぎも復活した「ドラゴンの水路」。
名前のわりにこじんまりしていますが、水辺の散歩は気持ちよいです。
「ドラゴンの水路」のあたりから眺めると
木々の影にドゥオーモがちらちら。
バロック風に手直しされたときに設置された大階段の頂上。
ここが庭園内で一番見晴らしのよい場所になります。
その大階段の向かいにカフェハウス。
ここで一休みできます。
サンタ・クローチェも目の前に。
ミケランジェロ広場よりも市街地に近いので、
ドゥオーモもなんだか手が届きそうな大きさで見下ろせます。
見晴台から右手に藤棚が設けられていて、
この季節は本当に降るような藤の花をお楽しみいただけます。
きれいなグラデーションとほのかな芳香で
気持ちもすっかりリフレッシュできる気がします。
大階段の下にはバラのアーチが作られていて、
こちらもそろそろ見ごろです。
ボボリ庭園との共通チケット(10ユーロ)で入場できます。
フィレンツェ滞在中に半日たっぷり時間をとって
ボボリ庭園から入場してバルディーニ庭園にまわるコースをオススメします。
時間のない方は、バルディ通りの入り口から入って
バルディーニ庭園のみ見学すると2時間ほどで十分見学できます。
バルディーニ庭園の見晴らし台にはカフェハウスがありますので、
たっぷり歩いた後は、美しい眺めを堪能しながら
のんびりお茶などを楽しんでいただくこともできます。
春のフィレンツェの庭園巡りも
いつもの観光とは違ってなかなか面白いですよ!
By Layla
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投稿: ナツ -2013年5月 7日 (火) 10時21分
■レストランの予約について
先日、下記のメッセージを送り、返信を2度いただいているようですが、表示できませんとなっておりまして、メールを開く事ができませんでしたので、こちらのコメントにて質問させていただきます。いつもブログを拝見し、旅行に役立たせていただいております。来月イタリアに行く事になりました。フィレンツェとローマで是非行きたいレストランがあるのですが、レストラン予約のみお願いする事は可能でしょうか?可能な場合、申し込み方法、値段、支払い方法、を教えて下さい。お手数をお掛けいたしますが、よろしくお願いします -
投稿: his-rome -2013年5月 7日 (火) 10時41分
■Re:レストランの予約について
>ナツさんお問い合わせありがとうございます。10ユーロ/予約1件の手数料をいただきレストラン予約だけも承ります。お支払いはクレジットカードでの決済となります。お申し込みの場合には booking at his-italy.net 宛てにご予約者のお名前ご希望レストランご希望予約日時間を明記の上、メールをお送りください。担当者より詳細の確認の返信をさせていただきます。 -
投稿: ナツ -2013年5月 7日 (火) 10時52分
■ありがとうございます
ご連絡ありがとうございます。予約したい日、時間が決まりましたらメールさせていただきます。お手数をおかけして申し訳ありませんでした。