ローマ・フィレンツェ・ベネチア・ミラノのレストラン、ホテルなど観光情報を紹介 イタリア観光ブログ

イタリアにはたくさんのアグリツーリズモと言って、もともと農家が旅行者のために宿泊と食事を提供する宿泊施設があります。勿論大型ホテルの様に様々なサービスの施設が整っているわけではありませんが、少人数の宿泊者のための心のこもったホスピタリティー、そしてもともとが農家だったところが多いので、取れたての新鮮な食材を使った料理を楽しむことが出来ます。それに加え、アグリツーリズモがあるのはほとんどが大都市からは離れた片田舎なので、朝早くから夜遅くまで忙しく観光に明け暮れることもなく、逆に言うと何もやることがない時にいかにのんびる出来るか、いかにスローライフを楽しむかが大切なのである。私たち日本人にはちょっと難しいのですが、周りにいるイタリア人のスローライフを観察しているのもとても楽しいですよ。



今回訪れたのは、フィレンツェから車で約1時間半、グロセットにある「AGRITURISMO PIATINA」。ほとんどのアグリツーリズモがそうであるように、交通のアクセスは車がないと少し厳しいかと思います。国外から旅行で来られた場合は、HISでもフィレンツェからのハイヤーの手配なども行っておりますのでご連絡下さい。



さて、「のんびりするぞー」と気合を入れてプールに少し入り、プールサイドで読書です。



3時間も読書すると、ちょっと読書を休憩して他のことがしたくなったので、オーナーのおばさんに「このあたりって何か面白いものあるのかな？」って聞いたら、「ああ、それらな今朝隣の農家で豚の出産があって、赤ちゃんを見ることができるよ！」と自信を持って言われてしまい、このアドバイスに納得できないようであれば、スローライフを楽しめないな、と改めて実感。



ほとんどのアグリツーリズモは食事も込みのところが多く、このPIATINAも、朝食はテラスでバフェ、昼食は建物内のダイニングルームでシェフのお勧めメニュー、そして夕食はまたテラスで午後8時くらいからアペリティーボと言って、カクテルアワーのようなものが始まって、その後9時頃から食事、フルコースなので、最後のビステッカ・アラ・フィオレンティーナが出てきたのは何と午後11時。イタリア人の夕食ペースです。ただ食事はどれも食材が新鮮なのか美味しいものばかりです。



だんだん慣れてくると、美味しい食事の間にただのんびりすることが快感に変わってきます。眠たくなったらイタリア人のようにシエスタも勿論ＯＫ。イタリア人は人生を楽しむ事に命を賭けてます。その楽しみ方の基本はいたってシンプル、自然に人間らしく生きることなのです。眠たければ寝る。食事もファーストフードではなく、スローフード。自然の素材を使った美味しいものをたっぷりと時間をかけて楽しみながらゆっくり食べる。日本では経験できない、そんな楽しみ方がイタリアにはありますので、是非一度皆さんもお越し下さい。


部屋から見えるトスカーナの田園風景


ここがリビングルーム



１階のダイニングルーム。ここで昼食を食べました。


一見ただの野菜サラダ。でも侮れません。野菜の味が深い。


平たいパスタのサラダ


ピーチと呼ばれる太麺パスタ



夕食前のアペリティーボの準備中。最初にスプマンテを振舞ってくれました。


夕食はテラスのテーブルで。周りの景色も気候もいいので最高の環境です。


ここで３時間くら食事が続きます。


イタリアの夜は長い。。。。

フィッシュ！