
皆様 チャオです
今年はイースター当日にサマータイムとなり、
一気に日が延びて生き生きしてます。(もちろんイタちゃんたちが。
)
やっぱりイタリアは太陽が似合いますな
さて、イースターの翌日はイースターマンデーといって
本来は十字架にかけられて亡くなったはずのキリスト様が復活した(日曜)と、
その姿が認められた(月曜)ことをお祝い
する日です。
私はカトリックではないのですが、この国に住んでいると貴重な経験が沢山出来まして、
今回は ミニ巡礼するよー と声がかかりました。
さらに今年は聖年なので、テーマは ローマの4つの聖なる扉を制覇
巡礼です。
楽しそうですが、実はトータル20KM
の思ったより激しい巡礼
その前に、聖なる扉とは
1300年に始まり、25年に一度しかない聖なる年に各地の聖堂の特別な扉が開かれ、
その扉をくぐれた人は罪が許されるといわれるいわゆる浄罪の扉
。
2015年は特別に現在のローマ法王が、
開けてしまえー と宣言した特別聖年なので、
25年経っていませんが今年の12月まで開いているのです
今回のミニ巡礼は、4つの聖堂と、
中世から巡礼コースになっている3つの教会をあわせた7つの教会を制覇しました
スタートはもちろん
サンピエトロ大聖堂
いわずと知れた世界で一番大きな、大切なカトリックの教会です。
ミケランジェロのピエタも有名ですね。
こちらの教会の聖なる扉は、正面にある3つのうち向かって一番右側です。
さてお次の扉はサンパオロ フオリ レ ムーラ大聖堂
12使徒の1人サンパオロのお墓の上に建てられた教会ですが、
残念ながら1823年におきた火災でほぼ全焼してしまったため、現在見られるのは、
建立200年弱のかなり新しい教会です、しかしその偉大さと美しさに圧倒されます。
続いては、聖なる扉はありませんが今回一番遠かったサンセバスチャン聖堂
紀元前3世紀にローマ人によって築かれたアッピア旧街道沿いにあります。
小さいのですが、重要度高し。
なぜなら一時期 サンピエトロとサンパオロが一緒に埋葬されていたといわれています。
4つ目の教会は、サンジョバンニ インラテラノ教会こちらにも聖なる扉があります。
この教会は、バチカンに教皇座が移るまでローマで最も重要であった教会です。
なぜならコンスタンティヌス帝がそれまで迫害していたキリスト教を公認し、
ローマで最初に建てられた聖堂なのです。
個人的には、4つの聖なる扉のなかで、一番感動したのはこちら
カトリックじゃなくても、ジーンときます。
この教会から既に見える距離にあるのは、
サンタクローチェ イン エルサレム教会
サンタクローチェ(聖なる十字架)という名前の教会は、イタリアの至る所にありますが、
そのほとんどが、うちにはキリストがかけられた十字架の一部があるといいます。
しかし、その一部を全部つなぎ合わせると、途轍もなく大きくなるそうで
とてもキリスト様が自分で背負って歩けた大きさではないそうです
まあ、皆自分のところにあるものが本物だと信じていますからね
さあ残るはあと2つです。
サンロレンツォ フオリ レ ムーラ教会
場所的にも中心から外れるので、
おそらく観光客はあまり行かないと思われる地味な教会ですが、
こちらもキリスト教が公認された時代のものですから非常に重要
ローマの街中にあるめちゃ豪華なバロック様式に辟易した後に、
質素ながら素晴らしい床のモザイクに感動。
さて20kmのゴールは、サンタマリアマジョーレ教会
こちらは祭壇のしたに、キリストが生まれたときに入れられた飼葉桶の一部が
納められているという教会。(こういうの好きね)
8月の真夏に雪が降った、という伝説も有名です
。
4つ目の聖なる扉なので、記念にパシャリ
イタリア人でさえ、聖なる扉が開くのを見れるのは、
特別なことがない限り25年に一回ですので 結構嬉しいらしいです
これで罪を落したから、また悪いことをしても、、なんて冗談をいうところが
イタちゃんですな
さらに、この7つ目の教会に辿り着いたらご褒美に、願い事が出来るらしいです。
浄罪したあとに、欲深くなってどーすんの、と突っ込み所満載な イタリアらしい巡礼
それでもやはりカトリックではなくても、こうやって神聖な気持ちになれて、
本当に素晴らしいローマの教会芸術をみれるのは、このほかない幸運です。
皆様もお時間と興味があれば、
こんな風にローマを楽しんで頂けたらと願う幸でした。