本日、10月5日はレモンの日!!レモンはイタリアでも馴染み深いフルーツですので、本日はレモンのお話を
【レモンの歴史】
レモンの祖先にあたる果物は、中国南部もしくはインダス周辺が起源といわれており、シルクロードを通って欧州へ渡ったそうです。
ただ古代ヨーロッパでは、レモンはなんと食用ではなく鑑賞用だったのだとか!対して中東ではすでにレモンは健康に良いフルーツとして料理やシャーベットなどのデザートにレモンが使われていたそうです。
イタリアでは香辛料の交易などで栄えた街もあり、その一つであるポンペイにはレモンが古くから伝わっていたそうです。壁画に描かれたレモンはそういった交易品の一つであるからか、権力や豊かさの象徴として描かれたそうです。
欧州で一般的にレモンが料理に用いられるようになったのは11世紀から13世紀ほど。十字軍によってレモンの果汁を飲む習慣や調理法がヨーロッパ中に広がったのだとか。
【イタリアのレモン】
温暖な気候のイタリアではレモンが多く作られています。しかし世界的に見れば生産量は世界で10位に入るか入らないか、といったところ。(ちなみに上位はインドやメキシコ、中国、アルゼンチンなどです)
ではなぜ、イタリアと言えばレモンというイメージがついたのか…ですが
イタリアのレモンは高品質だからなんです
その証拠は、というとこのマーク。
IGP認定された食品につけられるマークです。このIGPというのは何かというと、欧州連合(EU)が定めた品質、生産地域、生産方法などの厳しい基準をクリアしたものにだけ与えられるものです。
イタリアのレモンでは、有名なシチリアやアマルフィなどの生産地のレモンにこのIGPが認定されています。
そしてこのレモンの品質を守るため、農家の栽培行程を管理するソラグリという組合があります。この組合が、化学肥料や添加物を一切使用しない昔ながらの製法から収穫後の加工までを組合に属する農家に指導しているのです!
こうして古くからの製法を厳格に守り、地中海の太陽や風に育まれたナチュラルなレモンができあがるのです
【レモンのお土産】
イタリアで名産品であるレモンはお土産もの屋さんでもいろんな形で見つけられます。
こういった焼き物も多いので、お気に入りの一枚を買って帰るのもいいかもしれません。かわいいクロスを下に敷けば、気分はすっかりイタリアリゾートです!
お次に紹介するのはこちらもよくイタリア南部のお土産物屋さんなんかで見つけられるレモンソープ。レモンの形が可愛らしいですよね!
一つあたり大体3ユーロから5ユーロで、割とお手頃。バスルームや洗面所に置いておくだけでも爽やかなレモンの香りが楽しめます。女性向けのお土産にいかがでしょうか
また忘れてはいけないのが、レモンチェッロ!!!青の洞窟で有名なカプリ島が起源のこのリキュールは日本でも有名ですよね!
イタリアでは冷蔵庫でキリっと冷やして、甘いドルチェと一緒に頂いたりします。レモンチェッロは甘いのですがアルコール度数の高いリキュールなので、そのまま飲むのは少しお酒が強いという方は炭酸水やお水などで割って飲むのがお勧めです。レモンの優しい黄色が華やかなお手軽カクテルです!
イタリアでは、可愛らしいイタリアブーツの形の小瓶に入ったものなども売っていますのでお気に入りの瓶を見つけてみてくださいね
そして実はこのレモンチェッロ、おうちでもお手軽に作れるんです!
材料はシンプル!レモンにグラニュー糖、お水、そしてお好みのリキュール(ウォッカなど)です。ただレモンは皮を使うのでノンワックスのものがお勧めです。
<作り方>
1.レモンの皮をピーラーを向かって剥きます。苦くなってしまうので白い部分は綺麗に取り除きます。レモンは大体10個前後です。
2.剥いた皮は清潔は保存容器にいれ、お好みのリキュール(750ml)を注ぎ入れます。
3.そのまま4日~1か月ほど置きます。時々、保存容器をひっくり返して、リキュールにレモンをなじませます。
4.お好みの風味になったら、3を漉します。
5.あらかじめ砂糖+水のシロップを作っておき、冷蔵庫で冷やしておきます(量は1~4カップほど、お好みで調整してみてください)
6.4にシロップを入れて、味を調えたら出来上がり!
ゆっくり自分のレモンチェッロが出来上がっていくのを日々見るのも楽しみの一つですね
ぜひ深まる秋と共に、出来上がっていくレモンチェッロをご自宅で楽しんでみてください!