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結構な期間続いたロックダウン中、なかなか自由に買い物にも行けず、また家での時間を持て余す各家庭で、ここイタリアでも多くの人が目覚めたのが自宅でのパン作り

フィレンツェ人はかなりのパン好きです。
私の周りの人たちは、主食がリゾットでも、ピザでも、そこにパンがあれば一緒に食べます

フィレンツェでポピュラーなパンといえば、塩気のないトスカーナパンと、あとはスキアッチャータでしょうか。

トスカーナパンも家で作ろうと思えば作れるのですが、前日からイーストの準備が必要だったり、生地がかなり柔らかく扱いが難しいので、今回はもう少し簡単で、子供たちのおやつにもよく食べられているスキアッチャータのレシピを紹介します

日本でも知られている“フォカッチャ”のトスカーナバージョンです。スキアッチャータは「潰した」という意味で、高さがなくカリッとしています。

スキアッチャータ（Schiacciata all'olio） 材料（4人分）
●マニトバ種小麦粉　200g + 強力粉　300g
※マニトバ種がなければ強力粉500gで
●ビール酵母　25g
●ぬるま湯　300cc（ここから少量をビール酵母を溶かすのに使用）
●エクストラ バージン オリーブオイル　適量
●砂糖　大さじ1
●塩　生地作り用にひとつまみ + 焼く際にかける分を適量

さて、作り方です。

1) 小さなボウルに砂糖とビール酵母を入れ、ぬるま湯少々を注いだら、ビール酵母を潰すように手で混ぜます

2) 大きなボウルに小麦粉類と塩、そして、塩とは少々離してぬるま湯で溶いたビール酵母を入れ、残りのぬるま湯も入れます。

3) ヘラなどで材料を混ぜたら、生地がなめらかになるまで手で10分～15分ほど力強くこねます。
※パン生地がこねられるニーダー付きのハンドミキサーがあれば、材料をハンドミキサーで5分ほどこねる...ともっと簡単です。

4) 生地を下に巻き込むように丸くまとめ、閉じ目をつまんで留めたら、生地がくっつかないようにオリーブオイルを薄く塗ったボウルに入れます。
上から固く絞った濡れ布巾またはラップをかけて約1時間発酵させます。

5) だいたい2倍の大きさに膨らんだら、生地の真ん中辺りをゲンコツでつぶしてガス抜きをします。

6) 生地を丸めなおし、乾燥しないようにラップをかぶせて更に10分間休ませます。
このタイミングでオーブンを200度に温めます。

7) 打ち粉をした台の上で、めん棒と手で生地を1CMほどの厚さにのばします。
のばした生地の上にフォークで適当に穴をあけ、その後、指でところどころ押して窪みを作ります。

8) 天板にクッキングシートを敷き、シートの上にオリーブオイルを少々たらします。
生地をのせて、その上から塩少々をふりかけ（荒塩もちょっぴりのせると更に美味しいです）、オリーブオイルをたっぷりかけます。

9) 上からラップをして、オーブンがよく温まるまでの間もう15分～20分ほど生地を休ませます。

10) オーブンで20分ほど焼きます。
※オーブンによって焼き時間は変わって来ます。上下両面に美味しそうな焦げ色がつけばOKです。


焼きあがったばかりのスキアッチャータの上に、更にオイルをかけます。
おいしいオリーブオイルをたっぷりと染み込ませたほうが、パン屋さんで売っているのに近いスキアッチャータになります。

焼く前はこんな感じです。

スキアッチャータはそのまま食べても、ハムやチーズなどを挟んでパニーノにしても。

いろいろと応用がききます。

オリーブ乗せ

ポテトスライスとベーコン、ミニトマトとオレガノ乗せ

お時間があればお試しを。