本日は何の日かご存知でしょうか?
バレンタインデーは終わってしまいましたが、毎月19日はお子様から大人まで大人気のあの甘ーいスイーツの日なんです?一体、なんでしょうか??ヒントはずばり、語感です笑!
正解は…
『シュークリームの日』です!!
19(じゅーく)の発音がシュークリームを連想させる事から毎月19日はシュークリームの日だそうですよ!
今日はそんなシュークリームにまつわるお話です
ところで皆さんはシュークリームの生まれた国をご存知でしょうか?答えはフランス。ちなみにシュークリームのシューというのはフランス語で『キャベツ』という意味なのは有名ですね!シュークリームの見た目がキャベツのように丸くふっくらしている事からキャベツという意味になったそうですよ。
ただ意外なことに生まれたのはフランスでも、シュークリームのルーツは実はイタリア!
フランスに嫁いだメディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスはフランスに様々な文化を持ち込みましたがその中には食文化、そしてスイーツも
彼女お抱えのパティシエは、フランスにシュークリームのパフ部分、シューの製法をフランスに持ち込みました。そうしてシューの製法が広まり、その中でスイーツとして発展していき、中にクリームを詰めたりなどアレンジが加わって現在のシュークリームが生まれたと言われています。
カトリーヌ・ド・メディシスの影響でフランスに伝わり、現在フランスのスイーツとして有名になっているものはいくつかあるので洋菓子の歴史を紐解くのは面白いですね
さてシュークリームと言えばフランスのスイーツですが、実はイタリアにもティラミスやパンナコッタに続き、今後もしかしたらブームになるかもしれない!?シュークリームに似たスイーツがあるのでご紹介しますね!
★スフォリアテッラ★
こちらはもしかしたら知っている方も多いかも?以前テレビ番組でも特集されたナポリのスイーツ
ナポリを訪れたらぜひ召し上がっていただきたいご当地名物スイーツです。
ナポリではバールやパスティチェリア(お菓子屋さん)など大体の場所で目にするお菓子で、まるで貝殻のような見た目が特徴的。スフォリアテッラという名前もイタリア語で『ひだが連なった』という見た目を表すものです。
口に入れるとひだの部分はぱりっとした軽い食感、中はもっちりしておりリコッタチーズが優しい甘さです。ちなみにパイの中にリコッタチーズが入っているのがオーソドックスなものですが、ピスタチオやチョコレートのクリームが入っているものなど様々なバリエーションがあるので色々試してみるのもお勧めです
こちらのスイーツの歴史はアマルフィの修道院から始まります。誕生したのは約400年前と言われており、厳しい戒律に基づいて暮らしていた修道女たち。もちろん食生活にも様々な戒律があったそうで…。ある日修道女は牛乳で炊いていたセモリナ粉に火を入れ過ぎて失敗してしまったことに気付きました。しかし勿体ないと思った修道女はこの失敗作をどうにかしようと、ドライフルーツ、砂糖、そして少量のリキュールを入れてみたそうです。そうしてできたクリームを味見し、このクリームをパイの中身にすることを思いついたのです。
修道女はラードと白ワインを加えたパイ生地を作り、このクリームを詰めて焼き上げました。
それこそがこのスフォリアテッラなのです。
ちなみにスフォリアテッラの貝のような形も、誕生した修道院に由来します。スフォリアテッラを作った修道女は味は合格と思ったものの、見た目のシンプルさがどうも気になったようです。何かこのお菓子を華やかにする方法はないかと考え、修道士の帽子の形にする事を思いついてこの形にしたのだとか………
そうして修道院の中で門外不出のレシピを守られてきたスフォリアテッラですが、どういった理由でかは判明していませんがそのレシピがナポリの食堂を経営していたパスクアーレ・ピンタウロという人の手に渡ったそうです。そうしてこのお菓子はナポリで広まりました。
パスクアーレはナポリでこのお菓子を出すにあたり、修道院で作られていたレシピから改良を重ねに重ねて今のスフォリアテッラの形に発展させたそうです。
ちなみにこのパスクアーレ・ピンタウロの店は現在でもナポリにあり、発祥のお味を召し上がれます。ぜひ発祥の味を食べたい!という方はぜひPintauroまで行ってみてください
Pintauro Via Toledo,275,80132
★アラゴスタ★
こちらはまだご存知ない方も多いのではないでしょうか!?
スフォリアテッラが貝殻だとしたら、まるでエビの尻尾のような長い形が特徴のアラゴスタ。ちなみにこちらもナポリのスイーツです。しかも焼き菓子で、中にクリームが入っているというなんともスフォリアテッラに似たお菓子。
さてアラゴスタとスフォリアテッラ、何が違うのでしょうか…?
答えは作り方。
スフォリアテッラは鐘形に成形した生地の中にクリームを詰めて焼き上げます。アラゴスタはというと、鐘形に成形した生地にシュー生地を詰めて焼きます。そうするとシュー生地が膨らんでいくわけですから、生地全体がエビの尻尾のように長くなっていきます。長く膨らんだシュー生地の空洞部分にクリームを絞り込んで、アラゴスタの完成です。
ちなみにアラゴスタの作り方の方が難しいようで、ナポリでもアラゴスタを置くお店は少なくなってきつつあるようです。ナポリを歩いていて見かけたら、「ラッキー!」と思って試してみるのもいいかもしれませんね!
本日はイタリア版?シュークリームをご紹介いたしました。本日は3時のおやつに是非シュークリームを召し上がってみてはいかがでしょうか