みなさん こんにちは
ハバナで観光と言えばまずは旧市街のコロニアルな街並みが有名ですが、今日は旧市街でも新市街でもなく、ハバナ市中心から西へ車で15分ほどの海辺の町ハイマニータに足を延ばします。
国立高等芸術学院ISAのあるプラヤ地区の乗り合いタクシー終点あたりからさらにタクシーを乗り換えマリーナ・ヘミングウェイの方角へ進んでいくと…ほどなく道沿いに↓こんな全体的にくりんくりんした造形物が見えてきます。
何かわかります?
普通のバスが止まるバス停です、ユニ~ク~
これが私の大好きなワンダーランドへの入り口で、ここから作者フスターのハウス・ギャラリーまで続く左右の民家に早速彼の作品が登場し始めます。
細かいタイルを張り合わせての図柄の表現といい立体的な造形表現方法といい…う~んどこかで知ってる…見たことがある…
はい、ガウディですね!! ガウディに敬意を表してカニがご挨拶いたします~
ホセ・フスターは1946年ビジャクララ州のカイバリエン生まれ(カニはカイバリエンのシンボルです)、75年からこのハイマニータで陶芸家、画家、彫刻家、素描家として活動しています。
彼の活動を尊重し作品を大切に守る地元の人たちとの暖かい交流のうちに自然に地区全体を巻き込んだコミュニティプロジェクトが発生しました。
フスターは近隣の民家やファミリードクターの建物・公園などを彼の感性そのままに陽気なオブジェで生き生きと変貌させていきます。
ここが、一般に公開されているハウス・ギャラリー
ひと、猫、犬、馬、鳥、魚、人魚、ワニ、島、花、人魚…
万華鏡のように色とりどりのモチーフの連続とどこから見たらいいのか戸惑うような圧巻の造形!
とにかく明るく陽気な色使いと自由奔放とも言える表現にウキウキしてきます!
キューバの国と人をこよなく愛するフスター、作品の中にはキューバ国旗はもちろんのこと、キューバのシンボルの一つであるヤシの木や大地に生きる農民の姿などのモチーフもたくさん見られます。
ギャラリー外壁のまわりには訪問した人が一息つけるベンチや近所の子供たちが遊べるスペースも。
ご近所の壁には、子供たちがたとえ国立美術館まで行けなくても身近な生活の中で質のいい芸術に触れられるように、というフスターのアイデアに賛同するキューバ内外の著名なアーティストが制作した陶板が飾られ現在もその数は増え続けています。
ひなびた漁師町に魔法のように突然現れるフスターのワンダーランド、彼の優しさや愛情がいっぱい詰まったこの空間は散策する人を明るく元気にしてくれること間違いなしです。
チャンスがあればぜひお出かけください!
「お待ちしてます!」
以上ハバナのチエがお送りしました