今日のいい顔は
Non べジならぬ Non ヒゲ です
暑さは和らいだとはいえ まだ35℃を越える日中
オートリクシャーで走ると
蒸しタオルで頬を撫でられているような
サウナに入っているような気分
往路
赤信号で停車
ジャスミンの花を売る少女
結構多いのが 強引に売りつけたり
買って買ってとしつこくせがんだり
しかしこの娘っ子は終始笑顔
こういう買い物は決して施しではありません
オートリクシャーにつけて走ればいい香り
ドライバーも何だか嬉しそう
でも 肝心のオヤジのツラを撮るのを忘れました
いいヒゲしていたのに
復路
見るからにお前若いだろ! というドライバー
この肌つやと素朴な表情
「何人? 日本人?」 から始まった会話は
なんとこの少年ドライバー スルディープ 18歳
「お~い 乗ってくれよ」 「ちょっとあんた 私が先でしょ?」
インド人のマダムを完全無視
おかげで僕は(悪くないのに)鬼の形相で睨まれました
運転はかなり上手く
車が大好きなのか 行き交う車に対するウンチクを披露
フェラーリがどうの ランボルギーニの歴史がどうの
ニッサンの新車は人気で3ヶ月待ちだとか
「君 本当に単なるオートリクシャーのドライバー?」
というほどの車オタク
車の車種だけでなく 値段までスラスラ出てくることにびっくり
「車の会社に入ったら? 工場で作ったり整備なんかも向いてるんじゃない?」
と何気なく聞いたところ
「でも 俺って学歴ないし オヤジもオートのドライバーが仕事だから」
「いいか もし日本人やドイツ人を乗せたら車好きをアピールしろ
ひょっとしたら車関係の人 なんてこともあるかもしれないから」
運転を終えて家に帰ると
毎日毎日読み込んでもうボロボロになった1冊
決して買うことはないであろう車たちを眺めつづける姿が
そんな光景が目に浮かぶ 頭の良い少年でした
HISデリー支店 古賀