
ブログ読者の皆さんこんばんは!!
今夜もブログナビゲーターは
impresso添乗員 細野真由美です。
アラブ世界の西はじのモロッコ王国の旅
いよいよ最終章です!!
6日目
朝、世界遺産アイト・ベン・ハッドゥの集落に向けて出発。
ワルザザード、アイト・ベン・ハッドゥ間は約30分、ワルザザードから向かうと結晶が乾いてキラキラ光って見える塩の川、銅を含み緑に見える山の向うに土色の集落が見えてきます。
アイド・ベン・ハッドゥに到着したら、塩の川を渡って集落の中へ入っていきます。
(2~3月は塩の川が増水していてアイト・ベン・ハッドゥに渡れないときもあります、ごめんなさい)
集落は全盛期2000人以上が住んでいたそうですが、今は5家族が暮らしているだけになりました。
集落の前に新しい街をモロッコ政府が作ってくれたので、皆生活しやすい新しい村に移住しちゃったそうです。
集落に住んでいる5家族は私の昔からの顔なじみばかり、中でもムーサというお兄さんは、
彼が小さい頃に塩の川を渡る観光客の手を引いてお小遣いを貰っていた時からの仲良しなのですが、5年くらい前に結構し、3年前に子供まで出来て、今では、アイト・ベン・ハッドゥの観光案内の仕事をしています。
田舎の子は結婚が早いとは言え・・・はぁ~何だか彼に会うと年を感じます。
と・・・私の個人的な感慨は置いておいて、
素晴らしいカスバを見学した後は最後のアトラス越え、高アトラス山脈を越えてマラケシュに向かいます。
高アトラス山脈越えでは途中2260mのテシュカ峠を越えます。
夏でも寒いこの峠では写真休憩にだけ停まります。
途中、菊池凛子さんが出演して話題になった
『バベル』のロケ地の集落や棚田を眺めつつ、途中休憩もしながらマラケシュまで4時間の山道を越えて行きます。
マラケシュ到着後にご昼食を召し上がって頂き、ホテルに1度チェックイン、夕方ジャマ・エル・フナ広場を訪れます。
マラケシュはその昔、マラケシュという名前がモロッコの国名だった事があるほど栄えていたそうですが、今もヨーロッパ人のリゾートとして、またモロッコ人の歓楽地としても賑わっている街です。
モロッコ人の若者は休みにはマラケシュに遊びに行く人が多いんですよ。
ジャマ・エル・フナ広場でその賑わいを実感していただけると思います。
ところで、いつも「モロッコでのお買い物はもうやめよう、バブーシュが一体何足家にあると思うの?落着け自分・・・」と購買意欲を抑えようとする私ですが(笑)、冒頭にも書きましたが、モロッコの雑貨は本当に可愛い!のでいつも旧市街で誘惑に負けてしまいます~。
だって、椰子で編んだカゴ(通称マルシェバッグ)や、皮製スリッパのバブーシュ、サフィやフェズの色鮮やかな陶器、羊の皮に幾何学模様をヘンナで描いたランプ、鉄製のランプシェード、彩色された木のテーブル、彫金のティーポット、鮮やかな色硝子のミントティーのグラス・・・
可愛いものオンパレードなんです!
お買い物だけでなく、365日屋台が出ていて、大道芸人で賑わうこの広場はモロッコの庶民の外食の場所でもあります。
こちらで、しばしフリータイム。
皆様、屋台での外食はちょっとね~と思われるでしょうし、お買い物にも興味ない方には、広場に面したカフェのテラス席で、上から広場の喧騒を眺めて頂くと楽しいですよ。
屋台の料理は皆様にオススメできませんが、ジャマ・エル・フナ広場でモロッコ人のおばあちゃんやお母さん達が売っているクッキーはオススメしちゃいます。
ココナッツ風味でサクサクしていて甘さも程よく美味しいのです。2つが背中合わせにくっついて売られていて、1DH(約15円)です。このクッキーはカサブランカの旧市街でも売られているんですが、何だかマラケシュの方が美味しい気がするのは気のせい?
たくさん買うとビニール袋に入れてくれますよ。
(でも日持ちしませんのでお気をつけくださいね)
ドライフルーツが欲しい方はここで買うのが一番、アンズ(ちょっと高い、1kgで80DHくらいします)、ナツメヤシ、アーモンド、ガルガァ(アトラス山脈で取れる細長い胡桃)、イチジク、レーズン、どれもオススメです。
旅もそろそろ終わりですし、日本より安いので思い切ってたくさん買いましょう。
さてジャマ・エル・フナ広場を後にして、一路マラケシュ郊外にあるファンタジアショーのレストランまで向かいました。フナ広場からは約30分で到着。
このファンタジアショー。オプショナルツアーになっているツアーが多いのですが、impressoのモロッコツアーにオプションは有りません!お得じゃないですか?
レストラン入口では本日のショーに出演の騎馬達がお出迎え、アラビアンナイトの様な?アラジンと魔法のランプのセットの様な?建物内を進んでいくと音楽隊が歓迎してくれます。
本日のお食事はテント風の部屋で。
お食事をしている最中にもモロッコ各地の踊りやグループが各テーブルに回ってきてくれます。
その後、お食事が終わったらレストランの真ん中に作られているグラウンドに移動、ファンタジアショーの始まりです。
ファンタジアショーはもともと騎馬民族だったベルベル人が戦いに勝利したときのお祝いの凱旋のお祭りだったそうです。
大音響の中で勇敢な騎馬ショーが繰り広げられ、ショーが終わりホテルに戻ると深夜。
ね、ねむいです・・・
夜の夢にもたくさん騎馬がでてきそうな・・・
7日目
観光最終日、マラケシュの市内観光の後カサブランカへ向かいます。
19世紀初頭のモロッコがフランスの保護領下になる前に当時の摂政バ・アハメッドが使って居たバビア宮殿、マラケシュの黄金期であった16世紀のサーディアン朝の時代の大理石つくりの豪華な王墓を見学して頂き、ご昼食です。
午後は港町、カサブランカへ2007年に出来た新しい高速道路を使って北上します。
カサブランカはあんまり見所がないところですが、唯一の観光場所、前ハッサン2世国王が作ったモスク、ハッサン2世モスクと独立を記念して名づけられたモハメッド5世広場を見学します。
皆様にカサブランカで大西洋の風を感じて頂いて、この旅も終わりです。
この日はカサブランカに宿泊、最後のモロッコのお食事を楽しみました。
8・9日目
朝ホテルを出発。
活気を帯びてきたカサブランカの街に別れを告げて一路空港へ。
空港でカタール空港のドーハ便にチェックイン、帰りと逆のルートで日本へと帰ります。
散々モロッコ料理の美味しさを語っておきながら、関西空港でお好み焼きを食べてしまう私。
いや~、ソースと醤油の味には敵いません・・・
最後になりますが、モロッコって何が魅力なんだろうといつも考えてしまいます。
だって、モロッコの観光はある意味地味な感じで、古代の神殿もないし、美しいステンドグラスの教会や壮大なローマ遺跡だって残っていません。やたらと国が大きいせいでバスの旅は長いし・・・。
でも、今も息づく中世さながらの旧市街、昔と同じものを同じ技術で手作りしている職人、のんびりとお茶やハンマム(お風呂)を楽しむ文化、民族衣装が今でも生活の一部として愛用され、変ることの良さを知りながら、変らないことの良さを教えてくれる。
3本のアトラス山脈とリーフ山脈に抱かれた、優しい田舎の親戚的なモロッコ人・・・
これが私の愛するモロッコの良さなのかなぁ~なんて思います。
それから、モロッコは一年中を通して観光が楽しい国。
春はイチゴが美味しくて、アトラス山脈には桜に似たアーモンド、小さな赤いポピーと菜の花が咲き、初夏にはマラケシュでは満開のジャカランダを楽しめ、北はメロンの収穫期、夏はモロッコ的な赤い大地と好天が続くスイカとサボテンの時期。秋には赤くて大きな美しい夕日と澄んだアトラス山脈の景色。ミデルト名産のりんごが色づき、メクネスの葡萄が収穫期を迎え、エルフードはナツメヤシの収穫祭が行われ、冬に雪を頂いた高アトラス山脈、一番美しい時期を迎えたオレンジ。
地味だけど・・・燻し銀の魅力?
是非モロッコの見所をコンパクトに抑えたimpressoのエキゾチックモロッコで楽しんで頂けたらと思います
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細野 真由美【HOSONO/MAYUMI】
得意エリア:モロッコ・チュニジア・中東全域
得意言語:アラビア語
趣味:アラビア書道、秘湯めぐり、バックパッカー、チワワと遊ぶこと
添乗ポリシー:中東はお任せ下さい!!
※掲載のツアー内容・現地情報等は掲載日現在のものとなります。