2007年2月2日のシチリアダービー:「パレルモ対カターニア」戦終了後に起きた暴動により死傷者が出た事件で、この事件を重くみたイタリアサッカー協会及びイタリア政府は、今後安全にそして健全にサッカー観戦を楽しむために措置の決定を急いでいます。
2月6日正午時点での途中経過をお知らせします。
イタリア政府内務省発表
1)安全基準ノルマを達していないスタジアムでの試合は無観客試合とする
2)アウェイ・ティフォージへのグループチケット販売禁止
3)DASPO適応の拡張
*試合当日以外にも各種スポーツデモなどに際しスタジアムへの接近を禁止する
4)各クラブチームとウルトラス・グループとの関係の断絶
5)録画利用などによる事件解析による事後48時間以内現行犯逮捕
安全基準のノルマを満たしているスタジアムに関しては、今週末の試合より正常通りの試合観戦が可能となる見通しが高くなってきました。ただし、安全基準を満たしていないスタジアムに関しては基準達成が実現するまで「無観客試合」となります。
また今回の措置は収容観客数10,000人を越えるスタジアムだけでなく、小さなスタジアムにも適応されます。
これ以外にも政府からはかなり厳しい条件が提示されています。
ウルトラスなどティフォージが団体でアウェイ戦へ繰り出すことをできるだけ阻止するために、これまでグループ販売を行っていたティフォジ向けカテゴリーのチケット販売がなくなる可能性があります。(ホーム戦での団体チケット販売、アウェイ・ホーム共に個別販売は続行)
これまで緩めであった暴動に対する取締りが、事後48時間以内の現行犯逮捕可能へ移行されることになりそうです。
既に提示されている「安全基準」をこれまで遵守せずにきた各クラブの問題として政府もサッカー協会も事態を重く見て今回の措置内定となりましたが、今回の内務省発表を受けて水曜日に閣議が開かれ、その後にイタリアサッカー協会としての「試合再開」についての最終決定が発表されると見られており、現時点では飽くまで途中経過です。
どのスタジアムが通常通りの試合観戦適応になるのか、万が一既にご購入いただいている試合が無観客試合になった場合のチケット払い戻しはどうなるのかなどについては、イタリアサッカー協会の最終決定発表を受けてから改めてご連絡させていただきます。
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