特派員記事 2008.07.17

ヴェネツィアから列車で30分の場所にパドヴァという町があります。

1500年代からはヴェネツィア共和国の領地下であった歴史から、町の造りはヴェネツィアの建物とどこかしら似ている雰囲気を持っています。また、ヴェネツィア共和国のシンボルのライオンの像もあちこちのモニュメントに残されています。

パドヴァも大変歴史のある町で見所は山とあるのですが、そのうちのひとつが毎月開かれる骨董市。notes


パドヴァのアンティーク市1 毎月第3日曜日
に、旧市街地南に位置するプラート・デッラ・バッレという大きな広場で開かれます。

この広場は中心街の南に位置する大きな大きな楕円形をした公園です。Prato=芝生、Valle=平野という意味通り、芝生のある大きな広場。18世紀に完成した広場です。
中心は芝生の広場、その周りにお堀が広がり、そのまわりをさらに広場が囲んでいる形となっています。
中心の島部分は、ヴェネツィアの建築家アンドレア・メンモによるもので、メンミア島(Isola di Memmia/イゾラ・ディ・メンミア)と呼ばれています。その昔はここで牛のメルカートが定期的に開かれていたとか。
この島部分は8,862平方メートル、広場自体は約20.000平方メートルといわれ、ヨーロッパで最大の大きさを誇る広場coldsweats02とされています。
お堀の内・外側には99体の彫像が置かれ、この広場の美しさの象徴ともなっています。
1931年にはムッソリーニが120.000人のお供とともにこのプラート・デッラ・ヴァッレを訪れ、演説をした歴史もあります。
年間を通してたくさんの人々が訪れる憩いの場です。

毎週土曜日には衣類、雑貨、花などのメルカートが、第3日曜日にのみアンティーク市が開かれます。
2007年秋以降は、今までピアッツァ・エルベのみにたっていた野菜・果物市場も毎朝ここにたつようにもなり、市民の買い物の場としても多くの人々が足を運びます。notes

春先から夏の終わりまでは、昼間の暑さ凌ぎに大きな芝生の上に皆ところどころに寝そべってくつろいだり、様々なイベントも頻繁に開催されたりもすることから、町の集会所的な趣もある広場です。



パドヴァのアンティーク市2 さて、アンティーク市の内容は・・・。家具、絵画、古本をはじめ、洋服、銀製品、調理雑貨、その他雑貨を置く露店が広場をぐるりと囲むように、軒を並べています。


パドヴァのアンティーク市7



パドヴァのアンティーク市6



パドヴァのアンティーク市5



パドヴァのアンティーク市4



パドヴァのアンティーク市3




天気の良い日曜日ともなると、散歩がてらにそれらをじっくりと品定めする人々で賑わいます。売るほうもなんだかのんびりとしたもので、大きな家具などを売る店では、それほど実際に購入する人もいないのでしょう、売り物の椅子に座って日光浴している店員までいます。

ヨーロッパのアンティーク市はなかなか見応えのあるものです。
スケジュールが合うようでしたら、ぜひ一度足を運んでみてください。happy01



パドヴァのアンティーク市8 旧市街地、現在の町の目抜き通りである車両通行止となっているローマ通り(Via Roma/ヴィア・ローマ)をひたすら南下するとその行き着く先がプラート・デッラ・ヴァッレです。広場近くともなると、道の脇にも露店が立ち並んでおり、買い物意欲を注がれます。


記事&写真提供:特派員白浜さん

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