特派員記事 2008.08.01
夏に増える観光客向けでしょうか、7月13日(日)、アルベロベッロに新しいフェスタがまた一つ誕生しました。


アルベロベッロの新しいお祭り1
Festa dell’ arte popolare(フェスタ・デッラルテ・ポポラーレ)と名付けられたこのフェスタ、日本語で言うなら「庶民技能の祭典」といったところですが、庶民の間に定着し受け継がれてきた伝統の技を披露してくれるフェスタです。notes


アルベロベッロの新しいお祭り2


アルベロベッロの新しいお祭り4 会場となったマルテッロタ通りには、古い農工具や大工道具、機織機や旧式のアイロン、洗濯板など、かつて実際に使われていた古道具類が展示され、一方では、この地方で欠かせないオレキエッテをはじめ、チーズや復活祭用の卵入りパン、更にはトゥルッリの屋根のてっぺんに載っている飾り石、ピンナコロまで、その伝統の技の実演を見せてくれます。notes


アルベロベッロの新しいお祭り5 夕方5時過ぎ、時代物の衣装を身に付けた人達が、まだ暑さの残る会場で展示品などを並べ始めると、
happy01「いったい何が始まるんだろう?」と集まって来た観光客達が、好奇の眼差しでその様子を見ています。
ある人には物珍しく、またある人には懐かしい「骨董品」を前に写真を撮ったり、技の実演に魅入ったり、連れの子や孫に説明をしたりと、思い思いに楽しむ人達でいっぱいになりました。



そして午後7時過ぎ、市長や主催者のお決まりのご挨拶の後、時代衣装を身に付けた人達が、昔ながらの穀物の収穫やワイン、オリーブオイル作りの様子を、音楽に合わせ歌い踊る賑やかな「ショー」を見せてくれました。

ショー集団の移動にあわせ、見物人も移動し、人の波が左から右へ大きくうねります。
最後は、通りの中央にある芝生の植え込みの中で、結婚式の様子が再現され、軽快なフォルクローレ音楽に合わせたダンスが披露されました。
陽のあるうちに始まったショーは、時には感嘆の声、時には拍手喝采を浴びながら続けられ、すっかり陽が落ちてから終了しました。moon1

アルベロベッロの新しいお祭り3 昔ながらの伝統ある技を伝えるこのフェスタ、今後も息長く続いて欲しいものです。

記事&写真提供:特派員野口さん

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