特派員記事 2008.10.13

ヴェネツィアは言わずと知れた水の町
9世紀から築きあげられた100近い小さな島々が400以上にものぼる橋でつなぎあわされた町。

その町の中心を逆S字のように走るのがカナル・グランデ(大運河)です。


ヴェネツィア新名所1
運河が多く小さな橋が次々現れるヴェネツィアですが、このカナル・グランデには実はあまり橋が架かっていないのです。このカナル・グランデに9月11日、リアルト橋、スカルツァ橋、アッカデミア橋に続く4つめの橋が完成しました。

その名はヴェネツィア市民からの公募により、「ポンテ・コスティトゥツィオナーレPonte Costituzionale」 (憲法の橋) と呼ばれています。この橋のデザインをしたスペイン人建築家「サンティアゴ・カラトラヴァ」から通称「ポンテ・カラトラヴァ(Ponte Calatrava)」(カラトラヴァ橋)とも呼ばれます。

ヴェネツィアの陸地の玄関口であるローマ広場Piazza Romaから鉄道駅サンタルチア方面を結ぶ橋で全長94m、高さ(最大地点)9.28m、総工費約700万ユーロというモダンな造りのものです。

建築プロジェクトは1999年から開始され、実際の建設は2003年着工と、coldsweats02実に10年もの長い歳月をかけてようやく完成しました。notes
建設当時や建設途中にも、このモダンなデザインに対する賞賛の声もあり、また逆にヴェネツィアの古い伝統的な景観を損ねると反対意見もあり、賛否両論ではありましたが、この度無事に開通式を終えました。

古いものと新しいものが混在し共存するイタリア。古いものに新しいものを加える際には必ずこのような賛成、反対意見が対立するものです。

ここからまた新しいヴェネツィアの歴史が始まるのです。
カナル・グランデに建てられた最初の橋、リアルト橋は16世紀のもの。そして21世紀の現代に建てられたカラトラヴァ橋。何世紀もの時間、伝統と現代の技術と芸術が混在するヴェネツィアの新しい魅力です。



ヴェネツィア新名所2
この彼のコンセプトから完成した橋を見てもわかるとおり、橋は300にも及ぶガラス階段90枚にも及ぶガラスの欄干、それを照らす200の照明156片のイストリアから持ち出された石(イストリア: ヴェネツィアから海沿いを北上、トリエステからスロヴェニア、クロアチアに渡る三角地帯)、420トンともいわれる鉄を組み合わせたもの。


ヴェネツィア新名所3 昼間はもちろん、moon1夜のライトアップされたこの橋は大変に美しいものです。heart04

この橋の竣工式はこのshineライトアップされた美しさをアピールさせるためか日が暮れてから行われました。多くの人がつめかけ、「始めの一歩」を踏み出したものです。happy01



ヴェネツィア新名所4
建築家のカラトラヴァはこの橋のデザインを発表した際のコンセプトとして、「ヴェネツィアはそこで暮らす人々にとって橋が他のどの町よりも生活に根付いたもの。このデザインのように多くの要素を終結させるこの橋のデザインにはその活動的、躍動的なヴェネツィアという都市を象徴させたものだ。」と説明しました。


この新しい橋を見に行きたい建築マニアな方新しいもの大好きな方にはヴェネツィア滞在ホテル をご用意いたします。
ヴェネツィアに行ったからには色々楽しみたい方には、お一人様からご参加いただけるオプショナルツアー もご用意!!
特に大運河周遊ツアー は大運河脇のモニュメントを堪能できるお勧めツアーです。


○ ヴェネツィア大好き!!
ヴェネツィアに行きたい!!
○ 面白かった

記事&写真提供 : 特派員白浜さん



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