1961年に始まったミラノ国際家具展示会、通称ミラノサローネは年々その規模を拡大し、今では世界最大のデザイン博として世界中にその名を知られるようになり、今年で記念すべき50周年を迎えた。
毎年4月に開催されミラノの春を告げる一大イベント、今年は4月12日から17日までの日程で開催された。
恒例のミラノのシンボルの色ともいえる赤色のポスターが町中に張り巡らされた。
昨年はアイスランド沖の噴火事件も記憶に新しく、今年は東日本大地震などによって日本企業の出展も危ぶまれたが日本の老舗家具メーカーの「マルニ木工」「カリモク家具」など大手企業も無事出展を果たし、例年通り「パナソニック電工」「キャノン」「東芝」などのブースも多くの注目を集めた。
ミラノサローネは主にフィエラ会場と呼ばれる大型本会場と「フォーリサローネ」と呼ばれるミラノ市内で行われるイベントに分類される。
年々本会場は大手家具メーカーが多く出展するビジネスブース、市内のフォーリサローネは枠に捕らわれないより自由な展示ブースが揃うという特色が色濃くなってきている。
フォーリサローネのメイン会場であるポルタジョノバ駅近辺の「トルトーナ地区」と呼ばれる地域では地元ミラネーゼ達が一堂に集い、多くのイベントを楽しんでいる場所として有名になっている。
また今回は本会場、フォーリサローネともに日本の震災に向けたチャリティーボックスを用意してあるブースも見られ、ミラノサローネというこうした世界的なイベントでも日本の復興に協力しようという光景が人々の目に留まった。
記事&写真提供:特派員 佐武辰之佑 こちらもチェック