最近、ここローマもめっきり寒くなってきました。
日本で暮らしていた時より寒さを感じないのは、家の造りのせいでしょうか?
それとも、セントラルヒーターなど防寒システムの違いなのかな?
冬色の空の下、ローマから1、2時間ほどの町スビアコへ行ってきました。
ここもまた小さな町です。
聖ベネデットの修道院へ行くのだと言われ、あ~お水の?と答えてしまいましたが
かの有名なナチュラルウォーターと関係があるかどうかは定かではありません。
聖ベネデットはカトリックの世界では「修道院制度の創立者」として有名なんですって。
彼が、修道院とはかくあるべき、のルールを創ったんですね。
何でもそうですが、一番初めに創り上げる人って皆から慕われるんですね。
この写真は、どこかでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
岸壁に張り付くように建てられた修道院、岸壁修道院です。
内部は写真撮影禁止なので、ここが一番の写真スポットのようでした。
(外人観光客も、自分達だけが写るように仲良く順番待ちしてましたよ。)
内部を見ると、ここに2つの異なる時代が流れていたことが分かります。
下方が聖ベネデットがおこもりしていた時代のもの。
別名「聖なる洞窟」と呼ばれるベネディクト修道会の最も重要な聖地。
ところどころに岩肌がみえていますが、綺麗なフレスコ画も残っています。
上方は、それから1~200年後(?)にこの洞窟の上に建てたもの。
こちらは、しっかり建物になっています。フレスコ画も鮮やか!
このフレスコ画は、美術に興味のある方にはぜひ観て頂きたいもの。
階段でつながっていて、そのまま下の洞窟修道院(?)へ行けます。
よく見ると2つの違いがわかりますが、思い込みの激しい私のこと、
最初に説明を受けていなかったら一つの建物だと思っていたでしょう。
ちょっと変わった造りだな~、なんて。
少し離れたところに、聖ベネデットの妹「聖スコラスティカ」が建てた修道院があります。
こちらも時代を感じる建造物でした。立派なんだけれど質素な感じがいいな~。
修道院は、教会と違ってその時代を生きていた人の生活を感じることができるから
でしょうか? ひなびた感じが心地いい。
中庭から
中庭に、修道女達が手入れしている小さな畑があります。
井戸
時代物って、本当に存在感ありますよね。
回廊
フレスコ画がはがれかけてるけれど中庭から取り込まれた
やわらかな日の光と調和してきれい。落ち着くなぁ~。
どちらの修道院もお昼に休憩になるので、私達も帰ることに。
帰る道すがら、川にあたりちょっと変わった橋をパチリ。
冬の寒さも手伝って、川を流れる水のきれいなこと!
ここで取れる魚はさぞ美味しいだろうと、ランチは鱒に決めました。
川沿いでみつけた小さなレストランに。
鱒を使った一番人気の一皿をオーダーしたら。。。
見たときは、ぎょっ!魚丸ごとっ?レモン半切り?
でもでも~、美味っ!おいしいっ!
どう考えても塩以外の味付けはされていないはず。。。
やはり、この国は素材そのものが美味しいんですね。
あれこれ手を加えて、素材の味を消してしまわないのが
一番おいしいんだな~。
日本では、素材が良いものはなかなか手に入らないから
(お金を出せば別ですけど)味付けが勝負!ですからね。
水がきれいだからお魚も美味しいんだなぁ、と、最初に
ナチュラルウォーターを想像した自分に満足した小旅行でした。
イタリア旅行上級者の皆様。
ローマ滞在時には、ぜひおすすめの町subiacoです。