2020.08.28

今日8月28日はバイオリンの日ですnote

これは世界的な記念日ではなく、日本独自の記念日で日本産のバイオリンが誕生した日を記念しての記念日なのだそうです。という事で、本日はバイオリンにまつわるお話です。

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バイオリンの起源は、中東を中心にイスラム圏で使用されていたラバーブという弦楽器だと言われています。それがヨーロッパに伝わり、今のバイオリンの形へと進化していったのですが、その進化の原点がイタリアにあります。

今のバイオリンの形を確立したのが17世紀のイタリアです。

皆さんはクレモナという街をご存知でしょうか?ジブリ作品のバイオリンを題材にしたお話にもこの街の名前が登場したのでご存知の方も多いかもしれませんね!

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イタリア北部ロンバルディア州にある街で、一日もあれば街を歩いて回れるような小さな街です。

この街を中心に、バイオリンは発展を遂げました。二コロ・アマティやグァルネリ一族、そしてかの有名なストラディバリ一族などバイオリン職人をこの街が多く輩出した為です。

今日はその中でも特に有名なストラディバリについて取り上げます。

ストラディバリが制作したバイオリンは、ストラディバリウスと呼ばれ名器とされています。父アントニオ、子フランチェスコ、オモボノ3人が制作したもので、特にアントニオの制作したバイオリンが評価が高いとされているようです。

そんなバイオリンは安いものでも一本数千万、高いものであれば十数億円の価値があるとされています。

過去一番の高値で取引されたのは『レディー・ブラント』というストラディバリウス。その価格は約12億円だったそうです…!

何故ストラディバリウスがここまで高いか、と言うと。

もともとバイオリンとしてのストラディバリウスの評価は昔から高く、パガニーニやヴィオッティ、スターンなど名だたるバイオリンの名手たちに愛されてきました。現存するストラディバリウスは約600本。この600本を世界中の楽団や演奏家、またコレクターが取り合う事になるので価値がどんどん高まっていったそうです。

余談ですが、この600本という本数が多すぎず、少なすぎず絶妙な数のようです。あまりに少ないともともと市場に出回る事が少なく、多すぎると価値が下がってしまう…手に入りそうで入らない、そんな数がストラディバリウスの価値を高めているのですね!

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ですが一本数千万から十数億のストラディバリウス、個人ではなかなかおいそれと手が出ないですよね…。

その為ストラディバリウスはオーナーが買い取り、それを音楽家に貸し出すという事もしばしば。日本でも有名カレーチェーンの創業者がストラディバリウスのオーナーとして、楽器を演奏家に貸し出しコンサートを開いています。

皆さんはストラディバリウスの一器一器に名前があるのをご存知でしょうか?

先ほど過去一番の値段で取引されたストラディバリウスとして『レディー・ブラント』という名前をご紹介しましたが、それ以外にも一つ一つに愛称がつけられています。

『エミリアー二』や『ロード・ニューランズ』など様々な名前がありますがそのほとんどは過去そのバイオリンを所有していたオーナーや演奏家の名前、家名から名付けられています。

また『メディチ』というストラディバリウスは、かの有名なイタリア貴族メディチ家からのオーダーで作られたというバイオリンで、現在ではイタリアの国宝となっています。

ストラディバリウスの魅力はその音色にあると言われています。ストラディバリウスの奏でる強い音は例えオーケストラの中の演奏であってもコンサートホールの端から端までその一際強い存在感を現すのだとか。300年の深みのある演奏…聴いてみたいものです。

もうすぐ9月、まだ暑さは収まりませんが芸術の秋が近付いてきますmaple

お家でゆっくりバイオリンの調べを聴きながらのティータイムも良いかもしれませんねhappy01

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