イタリアに住んでいて幸せなことの一つが、野菜や果物が美味しくて、それも手軽な値段で手に入ることです。
夏の暑さに負けまいと、この時期はビタミンや水分補給を兼ねて毎日いろいろな果物を食べています。
そんなイタリアの数ある果物の中で、昔からずーっと気になっていたのがコレ。
Meloni gialli(黄メロン)とか、Meloni invernali(冬メロン)とか呼ばれているんですが、真っ黄色で皮がでこぼこしていて、ちょっと長細くて、メロンにしてはヘンテコ...。
私の知っているメロンの姿といえば
冬メロンと比較
何とも不思議な外観の冬メロン、味の見当がつかず、これまで自分では買ったことがなかったのですが、今夏、友人宅で初めて食べる機会がありました。
そうしたら...ですね。
とっても美味しかったんです!!
白い果肉はお砂糖みたいに甘くて、でもしつこさがなくて、すごくみずみずしい。
おまけに、調べてみたらカロリーは100g中22Kcalという低さで、栄養面でもビタミンだけでなく、鉄分、リン、カルシウムなども取れるんだそうです。
冬メロンと呼ばれていますが、冬に生産されるわけではなく、普通のメロンと同じくシーズンは夏です。
では、なぜ“冬メロン”なのかというと、非常に長く保存が出来、冬まで食べることが出来るから。
クリスマスパーティーの食卓にあがることも多いのだそう。
特別な保存方法もいらず、庭の軒先にでも転がしておけば良いらしいです。
皮がすごく厚いから長期保存が効くのだそうで、古代から続く品種だと何と次の年の2月ぐらいまで保存可能なものもあり、幾つかの品種はスローフードにも認定されているとのこと。
私の今夏の新発見の味覚。
皆さんも夏にイタリアにいらっしゃる機会があれば、味わってみてください。