皆さん、おしゃれなスイーツと言われたら何を思い浮かべますか?
色んなスイーツがあると思いますが、「マカロン」を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか??
本日はそんなマカロンにまつわるお話です
とはいえ、マカロンとイタリア、というとあまりイメージはありませんよね…。淡いパステルカラーや元気なフレッシュカラーと色とりどりのマカロン、と言えばイタリアというよりフランスのイメージではないでしょうか。
実は……マカロンの発祥は………そう……
イタリアなんです!!!!!
意外ですよね!!それではそんなマカロンの発祥をご紹介します。
観光都市として大変有名な水上都市、ベネチア。そこで作られていた伝統菓子『マカローネ』というお菓子がマカロンの原型と言われています。丸い形はなんでも修道僧のおへそをモチーフにしているそうです。
当時はお菓子とご飯(主食)の区別がありませんでした。その為甘いものも塩気のあるものも区別なく生地は『マカローネ』と呼ばれていたそうです。しかしやっぱり区別がないと不便という事で、甘い生地のものを『マカロン』と呼ぶようになったのです。
このマカロンが、今やマカロン大国として有名なフランスに伝わったのが16世紀。カトリーヌ・ド・メディシスがイタリアからフランスに輿入れした時に、このマカロンもフランスに渡りました。
ちなみにこのカトリーヌ・ド・メディシスはお気に入りの菓子職人や料理人などを伴ってお嫁入りしたこともあり、現在のフランスの食文化に多大な影響を与えた女性です。彼女がフランスに持ち込んだのはマカロンだけでなく、アイスクリームやフロランタン、フィナンシェなどのお菓子も!!また当時手づかみで食事をしていたフランス宮廷に、カトラリーやテーブルマナーを持ち込んだのもカトリーヌです。
やっぱり女性にとって、スイーツは今も昔も変わらず何より大事なものなんですね
こうしてイタリアからフランスに伝わったマカロンはフランス各地で様々にレシピがアレンジされて発展していきます。今現在、マカロンと言われてイメージするあのガナッシュを挟んだカラフルなマカロンは「マカロン・パリジャン」もしくは「マカロン・リス」と呼ばれる比較的新しいレシピのマカロン。
ドーナツのような形をしたロワール地方のマカロンや、かつては赤ワインを入れて作られていたとされるサンテミリオン地方のマカロンなどなど。フランスの地方を旅行される際はその地のマカロンを探して比べてみるのも楽しいかもしれませんね!
そしてマカロンに関するこぼれ話をもう一つ。イタリアではかつて、同じ生地でも甘いものは「マカロン」と呼んでいたのは前述の通りです。
では塩気のある生地の方はどう呼んだのでしょうか?
勘の良い方はもうお気付きかもしれませんね
とってもマカロンに名前の近い、イタリアのものがありますよね…?
答えは……グラタンには欠かせない、あの………
そう、マカロニです!!!
実はマカロニは、マカロンの親戚なんです
形状がまったく違うので、意外な関係ですよね!
フランスで大発展を遂げたマカロンと、イタリアでずっと愛され続けているマカロニ…甘いか塩気があるかで、フランスかイタリアか分岐したと考えると面白いですね!ぜひ次にマカロン、そしてマカロニを召し上がる時はこんな意外な歴史に思いを馳せながら、召し上がってみてください!