夏の暑さが過ぎ去り、イタリアもめっきり涼しく、秋めいてきました
紅葉の秋、芸術の秋、そしてなんといっても食欲の秋ですよね!美食の国イタリアは勿論秋も美味しいものが沢山!
という事で本日はイタリアの秋の旬をご紹介していきます。
秋といえば、きのこが美味しい季節です。イタリアでも秋はきのこの旬です。そんな中でも特に有名なのがこちら!
ポルチーニ茸です!!日本でもイタリアンの食材として有名なきのこですね
トリュフ、松茸と並んで世界三大きのこと謳われているのがこのポルチーニ茸。香りが高く、肉厚で実がしまっているのが特徴のこのきのこは『きのこの王様』とも言われています。
「ポルチーニ」という名前ですが、実はイタリア語では「ブタのような奴」というユニークな意味を持っています。その名の通り、きのこの見た目が丸々としていることからこの名前がつけられたのだそう!名前の意味を知ると、なんとも可愛らしく見えてきますね!
イタリアのイメージが強いこのポルチーニ茸ですが、実は世界中に広く分布しています。そして実は日本にも自生しているんです。日本では昔からヤマドリタケという名前で呼ばれていたようですが、食用としての文化がなかったために今でも採って食べようとする人は少ないようです。ヨーロッパ人が聞いたら「もったいない!」と羨ましがりそうですね!
現在ポルチーニ茸の人工栽培は成功例がなく、流通するポルチーニは全て自然に自生した天然ものです。その為、生のポルチーニ茸を食べられるのは秋の今だけ!
生のポルチーニは定番のパスタやリゾットにしても間違いなしですが、厚めにスライスしてたっぷりオリーブオイルをかけてソテーしても最高です
秋にイタリアにお越しの際はぜひ生ポルチーニをお試しください!
それ以外の季節でもスーパーなどでは乾燥ポルチーニも手に入ります。お値段も安く、お手軽にご家庭料理に取り入れられるのでぜひお土産にしてみてはいかがでしょうか?
次にご紹介するのは栗!ほくほくの栗は秋になると食べたくなりますね
ヨーロッパの栗は和栗と比べて剥きやすいのが特徴です。そのため秋ともなれば街角には焼き栗売りの屋台が出始めます。秋の散歩のお供にアツアツほくほくの焼き栗を食べ歩きのお供にする人も!
実は栗と一口に言っても、イタリアでは栗は二種類がありカスターニャとマローネという名前で区別されています。
カスターニャはヨーロッパ栗の認識で、比較的日本の栗と似た印象です。対してマローネといのはイタリア栗で、一粒一粒がずっしり重くて香りが強く、柔らかいのが特徴。
そんなマローネの特徴を十二分にも引き出すのがマロングラッセです!シロップやお酒をしっかり吸って全体的にしっとりとした、大振りのマロングラッセは一粒でも大満足の食べ応えでコーヒーや紅茶と頂きたい逸品です!
イタリアでは秋になると、その年にとれた初物の栗で作ったマロングラッセが店に並び始めるのですが特におすすめのマロングラッセは1911年創業ミラノの老舗、ジョヴァンニ・ガッリ(Giovanni Galli)のマロングラッセ!
使っている栗は勿論マローネ種で、特に名産と言われる南イタリアのカンパーニャ州モンテッラ産のものを使用しているそうです。モンテッラで獲れる栗は大粒で重みのある栗で「究極の栗」と言われています。
創業当初からの門外不出の製法を守り、ほぼ手作業で作られるジョヴァンニ・ガッリのマロングラッセ。材料は砂糖、ブドウ糖、バニラと水のみだそうで、通常よく使われるお酒は一切使われていないそうです。それでもしっとりとした触感を生み出すのは、創業当時からのレシピのシロップに漬け込んでいるからだそう。
一粒一粒大事に作られた、伝統のマロングラッセ!ミラノにお越しの際はぜひご賞味くださいね