インドと言えばタージ・マハル
そしてもう1つ ガンジス河です
人々が真剣に祈り

そのとなりでは洗濯したりゴミを捨てたり
石鹸の泡まみれで体をごしごし洗ったり
聖と俗が混在すると言われるガンジス河
河そのものが信仰の対象
なので物質的に汚れて見えても ヒンズー教徒にとっては問題ないのです
そんなガンジス河が最も美しく見えるのは早朝

朝6:00 次第に空が明らみはじめて
太陽が動くのがはっきりと分かる
1分1秒がいとおしい時間

遠くを行きかう小船たち

今日1日と未来への希望を感じさせる1枚 を心に焼きつけました
輪廻とか解脱とか 罪の浄化なんて難しいことは分かりませんが
ものすごく美しいと感じました
その美しさをぶっ壊してくれるのもやはりインド
10ドル!

魚売り?
ではなく もらったお金で魚にエサをあげるんだそうです
水面をたゆたう小船の中 颯爽と走り抜けるこの男

目が本気だと思ったら なんと土産物売り
意外に豊富な品揃えでした
その後、小船は火葬場として有名なマニカルニカー・ガートへ
遠くからのショットですが 煙が立ち昇るのが目印
近くに小船を停めて 無言で見つめた今まで見たことのない景色
死者の魂は灰とともにガンジス河に流されていきます
罪からの解脱と輪廻転生への思いとともに
目の前で確かに人間が灰になる事実
少し離れれば人々は再び写真タイムへ
ドキュメンタリーでも撮るの?というおフランスマダム

タイからやってきた修行僧たち

「神様はどこにいるんですか?」と聞いてみたら

「心の中です」と答える船頭のオヤジ
ちょっと深イイ話
小船を下りてガートに座って チャイを1杯

デリーでは目にしなくなった素焼きの入れ物
素朴で味わい深い まるでガンジス河のような色
飲み終わったら気分もリセット

地面にえいやっと投げつけて割れば
再び大地に帰ってリサイクル これも一種の輪廻転生?
何も教えてくれないガンジス河

見たことがない不思議な世界を前に大切なのは
ありのままの姿を受け入れること
先入観を捨てて素直に感じる気持ち だと思いました
HISデリー支店 古賀