インド映画生誕100周年を記念した作品
にしてはあまり露出もされていない
オムニバスな4作品
今をときめく4人の監督による意欲作
インド映画も随分変わったものだ と感じさせる
ゲイと女性の自立なんかを考えさせてくれる作品その1
落ちぶれた俳優の再起を感じさせてくれる作品その2
フランス映画「僕のバラ色の人生」のような作品その3
アミタブ・バッチャンに会いに行くロードムービー的な作品その4
若干タブーに挑戦した実験的な雰囲気のアート映画4作品
4話目の終わりの後に
インド人が終わった終わったと席を立って帰りはじめた頃に
昔のインド映画のシーンが断片的に登場
白黒から荒い画像のカラー そして現在へと至るインドの映画史
映画「ニューシネマパラダイス」な気分もそこで終わり
なぜなら
突然 インド映画の人気スター達がほぼ総出演
残念ながら というか当然ながら
BOMBAY TALKIESなる歌に合わせてポーズをとるボリウッドスター達
次は誰だ?と見ていくと 最後のトリはシャー・ルク・カーン
何だか紅白歌合戦の最後のエンディングを見るような
あれもこれもてんこ盛り なぜ?なんて考えさせない怒涛の勢い
さすがインド映画
でも あんまり映画100周年と関係ないような
4作品と豪華絢爛なエンディングがあまりにも無関係な
点と点が線になっていない ある意味インドらしさたっぷりの映画でした
ただ
4作品中の2番目の作品は必見
ムンバイで生きる人々の生活を温かい目で見つめた秀作です
おまけ】
映画館に向かったタクシードライバー
「映画に行くの? BOMBAY TALKIES? 知らねえなぁ そんなの
そこのマーケットで なんとたったの50ルピー
全部いい映画 やっぱアミタブ・バッチャン 格好いいなぁ」
というかそのDVDって海賊版?
大部分のインド人にとっては 映画はまだまだ娯楽
アート系作品や感情移入で悲しい気持ちに
だなんてまだまだ先のようです
おっ
HISデリー支店 古賀