シンチャオ~ ハンです。
ベトナム本土最東端のムイディエン岬に続き、ベトナムの秘境であるフーイエン省の他の必見な観光スポットを紹介いたします。
①ダーディア岩(GÀNH ĐÁ ĐĨA)
入場:20,000ドン(約100円) ※2020年11月現在
フーイエン省の省都であるトゥイ・ホア(Tuy Hòa)市から約40キロメートル地点にあたります。
ダーディア岩はフーイエン省の押さえておくべき観光スポットです。
六角形や五角形の変わった岩群を一見すれば、まるで別世界に迷い込んだような気がします。
約2億年前の火山活動によるマグマが海で急に冷え固まって収縮してできた柱状節理の海岸は巨大な蜂の巣に見えます。広さは約2平方キロメートルです。最も狭いのは50メートル、一夫で最も長いのは200メートルぐらいです。
ダーディア岩は自然の力によって創られた海へ延びる階段のように、岩の端まで簡単にいけます。ただ、足場が悪い所もあるし、湿って滑りやすい所もありますので気をつけて降りた方がいいと思います。
端から眺める景色は素晴らしいです。
②マンラン教会
入場:無料 ※2020年11月現在
トゥイホア市から北に約35キロメートル地点にあたります。
1892年に建立されたマンラン教会はベトナム最古の教会のひとつです。石造りに2つの尖塔を持つネオゴシック様式の外観は中世ヨーロッパの教会を彷彿させます。
ベトナム中の数ある教会に比べれば小規模ですが、負けず劣らず厳かな空気が漂っています。元々外壁は白に塗られたが、高温多湿な気候のため変色したそうです。威風堂々とした灰色の外観は120年以上の歴史を物語るものです。
キリスト教信者でなくても、内部の見学することができます。
白を基調とした内装は黒ずんだ外観とまったく対照的です。こじんまりとした空間ですが、スタンドグラスや天井の装飾はきれいです。
石造りなので、中に入ったらずいぶん涼しく感じます。余裕があれば、ゆっくり椅子に腰掛けて、一休みしながら荘厳な雰囲気に浸りましょう。
③オーロアンラグーン(ĐẦM Ô LOAN)
入場:無料 ※2020年11月現在
トゥイホア市から北に約22キロメートル地点にあたります。
オーロアンラグーンという汽水湖は広さが約17.5平方キロメートル、深さが乾季なら約1.2メートル、雨季なら約3メートルで、フーイエン省の必見な観光スポットのひとつです。
民間伝説によれば、昔々容貌が美しくて、遊び心がある仙女はいました。名前は「ロアン」でした。ある日ロアンの仙女はカササギ(ベトナム語:オー・トゥオック)に乗って下界に遊びに降りて来ることにしました。あちらこちらを旅して回しているうちにカササギがくたくたになりつつあることに気付かずにした挙げ句、やむをえずある場所にとまりました。それ以来、現地人はカササギである「オー・トゥオック」の「オー」と仙女の名前である「ロアン」を組み合わせ、その場所を「オー・ロアン」と名付けしました。
湖沿岸に水上レストランがあります。手頃な価格で美味しい解散料理が楽しめます。ここのもっとも有名なのはハイガイです。ぜひとも食べてみてください。
④イエン島(HÒN YẾN)
入場:無料 ※2020年11月現在
トゥイホア市から東北に約30キロメートル地点にあたります。
Hòn・ホン=島
Yến・イエン=つばめ
現地人によれば、昔本土から離れたところにぽつりと浮いたこの島は人気ななくて大勢のつばめが集まったためつばめの島と名付けたそうです。残念ながら、埋立地をつくったため本土との距離の縮小にともない、つばめはなくなりました。
干潮時にイエン島辺りのサンゴ礁が露わになります。現地人によればそれは毎月の頭又は月中ば(旧暦)で、いずれも2~3日間しかないそうです。
その時期に限って、シュノーケリングしなくても海岸にそって歩くだけで色鮮やかなサンゴ礁を眺めることができるそうです。それにイエン島へ延びる道も現れることもあります。
そうといっても、あいにくシーズン外れの時期に訪れた私ですから、機会を逃してしまいました。景色はすばらしいから惜しい気持ちはなんとなく和みました。
またフーイエン省に来れば絶対に見ておきます。
⑤ニャン塔(THÁP NHẠN)
入場:無料 ※2020年11月現在
12世紀に建設された古代チャンパ王国の遺跡です。
高さは約25メートルで、塔は正方形で上部が尖っています。ニャン塔に使われた材料は赤レンガです。赤レンガを組み合わせるは樹脂だと言われていますが、その樹脂の正体は今まで謎のままです。
自然に恵まれているフーイエン省ですが、外国人にとってあまり人気がなくてまるでベトナムの秘境のようです。隣接地のニャチャンまたはクイニヨンへ旅行する時、チャンスがあればフーイエン省へ立ち寄ってみてください。
では以上です。