カルガリースタンピードに来たら、やっぱりロデオをみないことには始まりません。
私たちは一番最後にロデオショーを観戦しました。
今日は1階席から観戦します。
1階席は太陽当たりまくりなので、帽子は必需品。 カウボーイハットを用意しましょう。
2階席(実際は4階)の奥は、私たちがイブニングショーで利用したLazy Sになります。
さあ、そろそろショーの始まりです。
カウボーイ達が空から降りてくるような演出もあり、
出演者たち全員集まって、始まります。
まずはロデオショーに関して軽く説明致しましょう。
ロデオショーは全部で6つの競技に分かれており、各競技、世界ランク上位20人のライダーが競います。1日目~8日目までの間に10人ずつ分かれて競技し、土曜日の敗者復活を経て、最終日曜日には10名が準決勝に出場します。 そして、決勝には10名の中からの上位4名が進み、準決勝と同じ日に決勝が行われます。
また、カルガリースタンピードは動物愛護のルールに乗っ取って行われています。 ロデオショーで主役になる動物たちはほとんどスタンピードで用意した動物で、ショーに出場するのは1年に1回のみ。 ほとんどのロデオは8秒だけなので、1年に8秒だけちょっと嫌な思いをしてもらうことになります。
ロデオショーももちろん賞金がもらえます。 賞金の総額はなんと$2,000,000(1億7千万円ぐらい)
各競技、予選は1位〜5位の人に$1,500〜$5,550、敗者復活戦では1位〜6位の人に$1,000〜$6,000, そして最終日には1位〜10位の人に$3,300〜$100,000がもらえるんです。
それでは、各競技を見てみましょう。
一番最初の競技は
タイダウン・ローピング (Tie-Down Roping)
1.子牛を先に走らせて、
2.子牛が境界線まで行ったら、
3.カウボーイは馬で追いかけ、
4.投げ縄を使って、子牛を捕まえ、
5.馬を止めて、
6.馬から飛び降りて、
7.子牛の元まで走り寄って、
8.子牛を倒し、
9.3本の子牛の足をロープで結びます。 ここまでの時間が早かった人が勝ち。
この9つの動作をほどんどの人が8秒、7秒ぐらいで終わらせるのです。 全部の動作を8秒って信じられません。
この間、カウボーイが乗っていた馬も紐が緩まないようにじっとしていなくてはならず、後ずさりしてしまったり、紐が緩んでしまうと、減点になります。馬も賢すぎ
この競技は本当にカウボーイそのもので、かっこよすぎです。
次の競技は
ベアバック (Bareback)
ベアバックでは馬に鞍は載せません。 馬につけられたハンドルのみを握り、鞍も鐙(足を置く場所)もないので、足もピーンと延ばします。
ハンドルを握っていない手は、自分の体や馬の体などを触ってはいけないので、上に伸ばします。
8秒間は振り落とされないようにしなくてはなりません。
8秒間耐えられたら、8秒の間、馬の動きとカウボーイの動きが綺麗だったかが評価され、馬とカウボーイの動作が綺麗に合っていたと評価されれば、高得点につながります。
凄く激しくカウボーイの体が揺らされているのがよくわかりますよね。 かなり跳ねるので、肉体的に一番きつい競技なのではないかと思います。
得点はこんな風にRider(カウボーイ)の点数とStock(馬)の点数の合計点で評価されます。
因みに、馬はどうしてこんなに激しく跳ねているんだと思いますか?
競技に出る直前に馬に羊の皮を巻き付けた紐を巻き付けます。 馬などの家畜は服などを着たことがないので、体に何かを巻き付けられるのを嫌がります。
「なんか体に巻き付いているよ~。かゆいよ~。早く取りたいよ~」
と紐を取ろうとして暴れているのです。
競技が終わったらおとなしくなるのは、補助をしているカウボーイたちが、すぐに紐を緩めてあげるからなのです。
そして、次の競技は
ステア・レスリング (Steer Wrestling)
Steerとは去勢した若い雄牛の事。 牛とレスリングをするってことですね。
ステア・レスリングも
先に牛を走らせ、出場者は馬に乗って、牛の横を走り、牛の頭に手を伸ばし、
牛の角と、顎に腕を絡ませて、
牛を止め、
牛を倒す。 この一連の動作の時間を競います。
ステアレスリングもほとんど6秒ほどで終わり。 今までの最短記録は3秒だったそうです
ロデオはどれも一瞬でおわってしまうので、目が離せません。
続いては
サドル・ブロンコ (Saddle Bronc)
サドル・ブロンコはベアバックと基本的には同じです。
ベア・バックと違うのはサドル(鞍)が付いているということ。
ベアバックに比べて、動きが綺麗で、スタイル・優雅さ・バランス・リズムが命というのも納得です。
8秒間振り落とされないようにしなくてはならないのですが、さすが世界ランクが上の方々ばかりなので、ほとんどの人が8秒乗り切ってました。
次の競技は
バレル・レーシング (Barrel Racing)
こちらの競技の出場者は全員女性です。
馬に乗って3つの樽(バレル)を回ってタイムを競います。
樽を小さく回れば、時間を短縮することはできますが、樽を倒してしまっては原点です。
颯爽と馬を走らせる姿はとてもかっこよく、小さい女の子が見たら、絶対あんな風になりたいと憧れるのではないかと思いました。
次は
ブル・ライディング (Bull Riding)
ルールは基本的に、ベアバックとサドルブロンコと同じです。
ベアバックのように牛に鞍を載せたりはしません。 ブル(去勢していない雄牛)に手綱をつけ、片手は手綱を持ち、片手は上げて、足はしっかりと牛につけます。
馬とは違って、飛び跳ねるよりも、回転するので、振り落とされないようにするのが大変そうでした。足と上半身の筋力が必要になりそうです。
この他にもサドルブランコとベアバックには20歳までの若者が出場できる大会も同時に行われます。 また11歳〜14歳の子供が参加できるステアライディング(去勢した雄牛に乗る)もあります。
どの競技もかっこよくて、すごくて、すごく面白かった。 夢中になってしまいました。
スタンピードには今回紹介したショー以外にも、犬のショーやコンサート、パレード、様々な競技会などなど、本当にたくさんのイベントがあり、孫からおじいちゃん、おばあちゃんまで、みんなが楽しめるイベントです。
是非来年は、スタンピードに行ってみてはいかがでしょうか?
by B