観光 2006.06.14

 ウィンチェスター銃の発明で巨万の富を得たウィンチェスター家。その婦人であるサラ・ウインチェスターは最愛の御主人とその娘を立て続けに亡くしたのは、ウィンチェスター銃で撃ち殺された亡霊の呪いであると霊媒師に告げられる。その後サンノゼに移住した彼女はそ の怨霊から逃れるように、それから38年後に息を引き取るまでの間、休むことなく家を改築し続けることに人生の全てを費やす・・・。


 何かそう書くと薄気味悪い印象を受ける方もいるかも知れませんが、この「ウィンチェスターミステリーハウス」は、結果的に38年間という途方もない時間を費やし、部屋数160部屋、その内ベッドルームは約40部屋(右の写真は婦人のベッドルーム)、窓の数は何と10000!と挙げていったらきりがない。実際に見学してみるとあきれ果てる気持ちよりもここまでやれば大したものだと妙に関心してしまいます。(こんなことができるのも巨万の富のお陰じゃないかなどと思うのは庶民のひがみなんでしょうか?)


 あくまでも魔よけのため(趣味のためじゃありません!)の改築ですので、行き止まりの階段やドアの向こう側は壁であったりとまるで忍者屋敷です。(婦人は自宅で迷ったりしなかったんでしょうかね)


 そんな「建築物」ですが、実際には歴史的建造物として国から指定を受けており中には貴金属で有名なティファニー社が作ったステンドグラスの窓も展示されていたり、庭園が非常に美しいことでも有名です。38年間という途方もない時間を割いて婦人が作り続けた「豪邸」。現存する婦人の写真は1枚しかないそうでして、(それも庭師か誰かが隠し撮りしたもの)婦人はその隠し撮りした人間をクビにしたそうですけど、結果的に今ではその1枚だけが唯一婦人の面影を知ることができるものとして残っています。その写真に写っている婦人の顔を見ると、彼女の人生って一体なんだったのか・・・なんて考えこんでしまいます。


 エイチアイエス・サンフランシスコ支店では、そんなウィンチェスターミステリーハウスに行くツアーを準備中ですのでお楽しみに!

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