ヨセミテ公園の向こう側には、なにがあるのか?
もっと正確なことを言うと、ヨセミテ公園の東側には何があるのか?
と言った方が分かりやすいかもしれませんね。
先日のブログでも触れましたが、ヨセミテの東側に抜けるにはタイオガパス
(Tioga Pass)という州道120号線を使うより他に方法はありません。
このヨセミテを東西に横切るタイオガパスを一路東に進路を取ると、
この1本道はやがてUSハイウェイの395号線にぶつかります。
ヨセミテからデスバレーに抜けてラスベガスへなんて時には、この395号線
が重要なルートになりますので覚えておくと良いと思います。
ちなみに個人的な意見ですが、395号線の景色はなかなか素晴らしいです。
そんな395号線沿いにはたくさんの見所がありますので、今後何回かに分け
てご紹介しますが、今回ご紹介するのは↓
『Bodie State Historic Park』
タイオガパス(120号線)と395号線の合流地点の町、リーバイニング
(Lee Vining)から395号線を30分ほど北上し、さらに州道270号線に
進路を取ります。(東に向います)
州道と言いながら、実はこんな道↓
途中から未舗装路になりますので乗用車は結構きついかも知れません。
(ただし、ずっと未舗装なのではなく公園手前2~3マイルのみ)
途中で、通行人・・・・いや、通行牛などもいるので注意。
それにしても飼い主は誰??
さてさて、このBodieという場所は一体なんなのか?
カリフォルニアといえば州のニックネームが「Golden State」だけに、
いたるところでゴールドラッシュに沸いたわけですね。
ここボーディーも例外ではなく、1880年代に金が見つかり、一躍脚光を
浴びた場所だったのです。
州公園に指定されているので当然管理されてはおりますが、
要は『ゴースト・タウン』です。
ゴールド(金)
の魅力ってスゴイですね。
行けば分かりますが、見渡す限り360度、周辺にはなんにもないんですよ。
金を見つけた人も凄いけど、「一体ここで何やってたの?」って聞いてみた
くなるような場所です。
ひとまず、もっと町に近づいてみましょう。
あまり変わらないって?
じゃぁ、もっと近づいて・・・・・
まるで西部劇のセットのようです。
ちなみに写真に写っている道・・・というより、けもの道のようなものは
当時のメインストリートの1つだそうです。
当時の人たちは金を採掘しながら、夕方近くになるとこの道を通って
家路についていたのかな?なんて考えてしまいます。
大きな金を見つけたならいいですけど、収穫ゼロの時なんて、
さぞかし寂しい家路だったにちがいない・・・・・
ところで、公園内の決められた数戸の家は実際に中に入ることも
出来ます↓
実際に入ってみると・・・
『夜逃げした・・』んじゃありません・・・・
上の写真、良く見ると『黒い人影』のようなものが・・・・・
って、いるわけありません。
実際に歩き回ってみますと、町自体が結構大きいことに驚かされます。
傾いた電柱に哀愁を感じます。
電柱が傾いているならまだしも、
こちら↓なんて家そのものが傾いています・・・・・
これ↓って一体なに??
無意識に写真を撮ってしまい、中を覗くの忘れました
まさか、井戸とは思えませんが、そういえばここの住人達はどうやって
『水』を確保していたのだろう・・・・・。
水といえばこんなものが↓
『水飲み場』??
そりゃ、当時子供もいただろうからねぇ・・・・。
なわけない。
『消火栓』??
火事の時に必要だもん・・・・・・。
て、だから水はどこから??
いまだに疑問で夜もオチオチ寝れません。
公園内にはこんなものも↓
当時を偲ばせるにはもってこいの車ですね。
傍らにはシェルの看板が・・・・
シブイ!!
コレクターならば生唾ものじゃないですか?
公園内にはちゃんとレンジャーも駐在していますし、ビジターセンター
も、もちろんあります。
それにしてもこんなへんぴなところでもちゃんとレンジャーが駐在し
しかもビジターセンターを設置するというアメリカ魂に感服です。
まがいもののゴーストタウンではないこの迫力。
是非とも395号線を使う際には立ち寄ってみてはいかがですか?
〈つづく〉