片道11キロ以上の道のりをずっ~~と『登る』ことになるのは覚悟していた

ものの、少しくらいは平坦な道だってあるでしょう・・・当然、


なんていう楽観的な考えは、この時点ですでに捨てるべきかどうかという

迷いが生じてきてます。


登れども登れども道なお険し・・・。


段々と考えることも単調になり・・・・


『登山家って何が面白くて

            山に登るんだろう・・・・?』、


『まさかこの先もまた登りなんてこと、ないよねぇ・・』、


『なんでランニングくらいしておかなかったのか?』、


『なんで、仕事帰りにビールばかり飲んで・・・・・』

『こんなことなら腹の出ない日本酒に・・・』


なんていうことばかり。


つまり『邪念』shadow以外のなにものでもない・・・

しかも、邪念が『怨念』に変わりそうな・・・・・


なんて思っているうちに、見えてきました2つめの滝が!

しかも、ここまで来るのに20分も掛かっていない。




写真でみても分かると思うのですが、バーナル滝の時の地獄の階段とは

ちょっと地獄度が異なり、比較的階段も親切設計heart01

足がもげてしまいそうな私にはそれだけで心弾む嬉しさ。


しかし、バーナル滝の時もそうでしたが結局はこの写真でみても分かるよう

にあの滝の頂上まで行くことに変わりはないのですね。

結局登って、登って、登って、登って・・・・・

やっぱり登って・・・。

そう、こんなスイッチバックみたいな道↓



箱根登山鉄道じゃないんだから・・・・



西洋人の中でもたぶんドイツの方々?は特にピッチが早い!


下の方にいたなぁ~、と思うと、

まるで重戦車のような感じで迫ってきて、あっと言う間に抜かされ

ちゃいます。

もっと驚くのはここをランニングで上がってくるランナー。

あれは登山と呼びません。

こっちはもう汗だくでペットボトル(700ml)をすでに1本飲み干していると

いうのに、平気な顔して追い抜かす。


やっぱり、死に物狂いで第二休憩所(←勝手に決めている私)に着いたと

いう感慨に耽っていると、下の看板が↓




『ん??』

『HALF DOME 4.5?』


残り、4.5マイル?っていうことは、スタート地点の時が8.2マイルだったから

半分は来たということか!!

(ってサバ読みすぎ!!)


ゲンキンなもので、一気に元気が出て来ちゃいます。good

しかも、この時点で距離をキロで考えると数字が大きいのでマイルで考える

ようマインドコントロールも行われています。

ちなみにこの休憩ポイントでは今回の滝『ネバダ滝』

見えません。ここは丁度Y字に分岐していまして、我々が登ってきたルート

とジョン・ミューアトレイルがぶつかる地点になり、ここからハーフドーム

までは1本道ということになるのですが、ネバダ滝を見るためには、

このジョンミューアトレイルを『逆走』しなければなりません。


もちろん、私は行くわけ訳ありません。

なにしろ、先を急いでおりますものでして・・・・・。


ということで、帰りに撮った写真をお見せします。



滝の向こう側の斜面をスイッチバックしながら登って行ったのだなぁ~

などと、帰りは感慨ひとしおでしたが、もちろん行きはそんなものありません。

ちなみに滝の向こうにこんもりと立つ山は『リバティーキャップ』と呼ばれ

ています。


滝に頂上に近づいて撮ったのがこちら↓



やっぱり『奈落の底』です。

ガクガクの足で近づくのは自殺行為なのでマネしてはなりません。

私の場合は、あくまでも『仕事』です。


ところでトレイル上で、ここが最後の御手洗いです。↓



休憩しながら、ふとこれから向うべきトレイルの先に眼をやると・・



なんと道が平坦じゃないですか!



気分もウキウキです。

今すぐにでも出発出来そうな気分ですよ。




お馬さんも歓迎してくれています。


もう少し休めば良いのに、気が逸る私は足を休ませることなく、

第3ステージへと駒を進めるのであった・・・・。


【その7へ続く】

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