前置きが長くなってしまいましたが、
ようやくザイオン国立公園に到着致しました!
ザイオン国立公園のザイオンとは、
聖書にしめされた
『神の宿る聖なる場所』
という意味。
その名前が示すとおり、
美しく、神秘的な国立公園です。
グランドサークルを説明する場合、
どうしても、有名なグランドキャニオンを元に比較対照されますよね。
で、このザイオン国立公園をグランドキャニオンと比較すると、
グランドキャニオン=上から見下ろす豪快な景観
ザイオン=渓谷の底から見上げることのできる景観
という事になります。
ザイオン渓谷は、バージンリバー(コロラド川の支流)の
侵食によって形成された渓谷です。
公園内には、さまざまなハイキングコースがあり、
初心者から上級者まで、誰でもハイキングを楽しむことができます。
なんといっても、バージンリバーの川に沿って歩くリバーサイドウォークと、
バージンリバーそのものがハイキングコースである、
ナローズは、この公園の魅力をさらに引き立てます。
バージンリバーの両側は、約600m(東京タワーの2倍)におよぶ
巨大な絶壁になっており美しさとともに、
倒れ掛かってくるような威圧感、
自然の重圧感を感じずにはいられません。
この公園は、バージンリバーがもたらす豊富な水源によって、
緑豊かで、のどかな景観と
そのやさしい自然に集う野生動物を見ることが魅力のひとつです。
グランドサークルの謎、ミステリーのひとつは、
この美しいザイオン国立公園を形成するナバホ砂岩層が
1億5千万年前に、形成された地層だということです。
point
グランドキャニオンの最上層部から消えた、
2億5千万年の地層のうちの謎のひとつが
ここザイオンなのです!
ザイオン国立公園のエントランス
ゲートの背景に、ザイオンの特徴をしめす
ナバホ砂岩層のフォーメーションが見えます。
同じ砂岩層ですが、白い地層部分と赤い地層部分が分離しています。
海中で堆積するさいに、鉄分を含んだ部分は
長い年月をかけて侵食され表面に現れた鉄分が酸化して、赤く変色しました。
ザイオンビジターセンター付近のトレールから撮影したザイオン北側の風景。
公園内を移動するエコバスです。
(冬は活動していません)
天然ガスを利用し、一切公害が発生しません。
また、公園内をこのエコバスでしか移動でしか移動できないので、
交通量が規制、制限され動物にやさしい環境を作っています。
実際にこのエコバスの導入は成功しており、
交通の緩和と動物のほどの両面に成果を上げています。
ザイオンの特徴的なナバホ砂岩層の景色。
写真では、この大きさは(約600m)、表現できないのが残念です。
ビジターセンターからの景色。
ビジターセンターには、かならず訪れてください。
公園に関するすべての情報が、凝縮されています。
パークレンジャー(アメリカで最も人気のある職業)の話は、心に残ります。
左手を腰に当てて、右手の人差し指を天に向かって示すこの姿勢が好きな、
ラスベガス支店の名物ガイド、ジョン君。
この日は、生憎の曇り空で、青空ではありませんでしたが、
ビジターセンターから伸びているこのハイキングトレイルは、隠れた穴場です。
初心者でも簡単にアクセスできる絶景ポイントなので、
チャンスがあれば是非訪れてみてください。
つづく・・・
BY: JIMMY