今回は、映画やテレビドラマにスポットを当て、
ラスベガスの様々な場所をご案内していきたいと思います。
ラスベガスを舞台にした映画ってけっこうたくさんあるんですよね。
第一弾にご紹介する映画は、『バグジー』です。
実は、ラスベガスを語るには、決してはずせない映画。
ラスベガスを創ったとも言われている、
伝説の男の壮絶な半生を描いた映画なんです。
この作品はちょっと古いですが、1991年製作。
アカデミー賞の10部門にノミネート。
ゴールデンブローブ賞作品賞を受賞しています。
主演したウォーレン・ビュティとアネット・ベィニングは
この映画が縁で結婚したんですよね。
ラスベガスのレンタルビデオ屋さんには置いてありませんでした。
ラスベガスを代表する映画なのに-。
なぜ???
しかたなく、会社の上司の知り合いの人から借りちゃいました。
さて『バグジー』とはどういう人かというと。。。。。
40年代、ロサンゼルスのマフィアのドンに君臨していた
という人ですが、
ラスベガスの寂れたホテルの視察の帰り、
砂漠の真ん中にモンテカルロのようなカジノリゾートを創るんだ!と
カジノ付きホテル建設の夢に取りつかれるのです。
マイヤー・ランスキーやフランク・コステロといった
当時の大物マフィアに擁護してもらいながら、
大規模な工事となりました。
完ぺき主義者のバグジーは当初予定していた予算を大きくオーバーし
巨額な資金をホテル建設につぎ込んでしまいます。
さらには、愛人のバージニア・ヒルが横領したとの疑いもかかり、
次第に組織から反感を買ってしまうのです。
そのような状況の中、
彼は「フラミンゴ」というホテルを完成させたのです。
しかし。。。。
何とも悲しい結末になってしまうのです。
当時はラスベガスというと、
砂漠が広がっているだけの何にもない荒地。
バグジーはこんな僻地にカジノを建てよう!と思いつきます。
かなり無謀ですよね。。。
最後のキャプションにもありますが、
皮肉にも、彼の死後
話題となったフラミンゴホテルは大繁盛し、
これを契機にラスベガスは益々繁栄していきます。
そして、現在のラスベガス大通り(通称ストリップ通り)を
形成していきました。
この男がいなければ、
今のラスベガスの発展はなかったといっても過言ではありません!
フラミンゴから北側のストリップ通りの様子。
夜ともなるとキラキラとネオンが煌き。
まさに豪華絢爛
フラミンゴから南側。ベラジオホテルをはじめ、
高級カジノリゾートホテルが軒を連ね、
シティセンターと呼ばれる巨大ホテルのプロジェクトも進行中です。
バグジーの夢は後世に引き継がれております。
戦後間もない1946年、初代「フラミンゴホテル」は完成しました。
この歴史的にも有名なホテルは現在でも残っています。
ちなみに、フラミンゴという名前は
彼の愛人、バージニア・ヒルのニックネームにちなんでいます。
映画では二人の恋愛がかなり情熱的に描かれていますが、
彼女は実はマフィアのスパイ(?!)であったという説もあるんです。
ちなみに、フラミンゴホテルの中庭には
かわいらしい本物のフラミンゴがいます。
ちなみに、現在のラスベガスにあるカジノは完全なる株式会社。
このような恐ろしいマフィアはストリップ街を
うろついておりませんので、ご安心を。
ラスベガスに来る前に、この映画を観ていると、
印象がずいぶん違うかもしれません。
ラスベガスという街を知り、
より一層深みが増す旅になることと思います。
また、映画を見てラスベガスの世界を味わってみてくださいね。
BY: MK