- ラスベガスに関する映画は時々ご紹介していますが、
- これまで、あまり紹介はしてこなかった
- ラスベガスに関する本をご紹介!
もう10年以上前に書かれたものなので、内容的にはちょっと古いのですが
ラスベガス好きの作者が、やたらリアルな設定を元に書いた
サラッと楽しめる、エンターテイメント小説。
- オー・マイ・ガアッ!/浅田 次郎
- ¥1,785
- Amazon.co.jp
~~~あらすじ (アマゾンより抜粋)~~~
日本史上最大のお気楽男、
ファッション・メーカーの共同経営者にだまされ
彼女にも逃げられた正真正銘のバカ、大前剛47歳。
元スーパー・キャリア・ウーマン、
現ラスベガス・ブールヴァードのコール・ガール、
肉体以外のすべてを捨てた梶野理沙32歳。
ベトナム戦争末期の鬼軍曹も、いまはただの飲んだくれ、
エリートの妻に捨てられたジョン・キングスレイ―が、
スロット・マシンで史上最高のジャック・ポットを出しちまった!
だが…。
謎の老婆に若き石油王、元マフィア父子にヒットマンetc。
爆笑のうちに、人生はルーレットのごとく回転し、
そして!
著者会心の、勇気百倍正調喜劇。
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あらすじの通り、小難しい事を考えず、
楽しんで読めるエンターテイメント小説です。
が、
作者の浅田次郎氏が、年に何度もラスベガスに訪れる、との事で
いたるところに、ラスベガスの固有名詞がちりばめられて、
やけにリアルな描写が目立ったり、
実際の出来事を、上手く絡ませて進んでいくので
どこか、ドキュメンタリーを読んでいるような気分にもさせられるのが
この小説の特徴なんです。
ラスベガス好きの方には、
「そうそう、そこを曲がると、それがあるんだよね~!」
「まさに、まさに!!」
なーんて、思うこと請け合い。
とはいえ、冒頭でも触れたとおり、何しろ2001年に出版されてるだけに
内容は10年前のラスベガス。
この小説を読んで、そのまま真に受けちゃうと、
今は違うよー、なんて事も結構あります。
JALの直行便でラスベガスに行くのがいかに便利か、とか。
確かに便利だったのですが、残念ながら、今はもうありません。。。
(是非復活を望みます!頑張れJAL!!)
この小説が書かれた2000年頃、
9・11のテロ前のラスベガスは
日本人観光客も今の数倍訪れていて、
次々と新しいホテルがオープン、
(今も、次々開いてますけど、当時はスピードが違いました)
アメリカ自体の景気も良かったんですよね。
ノリにノッてるラスベガスの雰囲気がそのまま凝縮されてます。
(・・・気がつくと、遠い目をしてる自分・・・)
ラスベガス好きの方には、既に有名な小説ですが
最近ラスベガスに来た方は、記憶が鮮明なうちに読んでみると
おもしろいと思います。
・・・ネタバレにならないよう、注意しつつも・・・
この本を読んで「怖ッ!」とか思う人がいるかもしれません。
でも、今は規定も変わって、そんな事はないですから、ご安心を!!
~読んでない人には意味わからないでしょうが、読めば意味わかります~
BY:AY
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投稿: onopico -2012年7月18日 (水) 11時43分
■無題
こんにちは。いつもブログ楽しく拝見しています。浅田次郎氏の作品は大好きで、もちろん「オー・マイ・ガァッ!」ももう何度も読み返しています。セント=メアリーとバンテッド・ジョーの会話のシーン、大好きです。ラスベガスにも持参して、ストリップのカフェで読んだ時には、この作品の場所に自分が今いる・・・と、ちょっと感動しました。ラスベガス好きでまだ読んだことのない人には是非読んでいただきたい作品ですね。 -
投稿: his-lasvegas -2012年7月18日 (水) 17時17分
■Re:無題
>onopicoさん話そのものは荒唐無稽、なのに、舞台設定としてのラスベガスのリアリティさが非常に高い!と思えるのは、作者のラスベガス好きが見事に反映されてるのでしょうね。