先日、新しくなったザーカナを見に行ってきました。
今までにも、何度か変更されているのですが、
オープン当初から比べると、
全く違うショーになっていて驚きました。
オープン当初は、ステージに映し出される
リアルな映像が売りだったんですが、
あまりにもリアルすぎて、蛇やら目玉なんかが
”うようよ”飛び回るところなんかは、
ちょっと気持ち悪いくらいでした。
それが、不評だったのか、
オープン程なくして、殆どリアルな映像は姿を消したのですが
今回のリニューアルにより、
更に映像は部分的な”効果”として使うくらいに留めていて、
気持ち悪さなんて微塵も感じられなくなっていました。
今回の変更で一番大きいのは、
なんといっても主役の”ザーク(Zark)”が居なくなったこと。
もともとザーカナは、
”魔術使いのザーク(主役)が愛と魔力を取り戻す…”
といった話なので、
”ザークが居なくなったら、ザーカナじゃないじゃん!!”
なんて声も聞こえてきそうですが、
そこは上手くアレンジされていて、
実際には出てこないものの、存在感はある…といった感じでした。
もともとザーカナは常駐ショーではなく、
モスクワやマドリードなど、世界各地でツアーを行っていたショーなので、
あまり広くないステージを想定して構成されていました。
なので、以前見たときには、広い舞台で一人でジャグリングしてたり、
平面的なパフォーマンスの時には、
幕を下ろしてその前で演技してたり…といった感じで、
全体的にな~んとなく寂しい印象でした。
でも、今回の変更ではステージの奥行きを生かすために、
周りで大勢のダンサーが、
ジャグリングの動きに併せてパントマイム的な演技をするなど、
華やかなアレンジに仕上げていました。
他の場面でも、大勢のダンサーを有効的に加えて、
踊りまわる…というよりもむしろ強弱をつけた
パントマイム的な動きを取り入れて、
華やかさを演出していました。
他のシルク・ド・ソレイユのショーと違って面白い!!と思ったのは、
2台のグランドピアノをステージにおいて、
連弾の演奏を中心に、ジャグリングなどのパフォーマンスが行われたり、
歌い手が蜘蛛に扮して、
さかさまに吊り下げられた状態で美声を繰り広げるなど、
視覚に訴える音楽的パフォーマンスが取り入れられていたところです。
ただ、オープニングからある、
一連の物語を砂で表現する、
芸術的な見所の一つである砂絵のシーン。
さすがに、これは簡単に変更が出来ないのか、
すでにカットされたシーンなどもそのまま物語っているので、
以前のショーを知らなければ、
何を意味しているのか全くわからないと思います。
…とはいえ、砂絵そのものがとっても素晴らしいので、
意味していなくても、
「砂でこんなに絵がかけるんだ!!」と
純粋なアートとして楽しめば、別段、困る事はありません。
最初に見たとき、個人的には、う~ん…といった感じだったザーカナが、
今ではラスベガスのショーの中でも上位を占める位置になりました。
過去にザーカナを見て、がっかりしてしまった人はもちろん、
もともと好きという人も、
是非是非 ”新生ザーカナ” をもう一度見に行ってください。
かなりお勧めです。
BY:み