ショー 2014.05.07

先日、新しくなったザーカナを見に行ってきました。



今までにも、何度か変更されているのですが、

オープン当初から比べると、

全く違うショーになっていて驚きました。



オープン当初は、ステージに映し出される

リアルな映像が売りだったんですが、

あまりにもリアルすぎて、蛇やら目玉なんかが

”うようよ”飛び回るところなんかは、

ちょっと気持ち悪いくらいでした。


それが、不評だったのか、

オープン程なくして、殆どリアルな映像は姿を消したのですが

今回のリニューアルにより、

更に映像は部分的な”効果”として使うくらいに留めていて、

気持ち悪さなんて微塵も感じられなくなっていました。



今回の変更で一番大きいのは、

なんといっても主役の”ザーク(Zark)”が居なくなったこと。



もともとザーカナは、

”魔術使いのザーク(主役)が愛と魔力を取り戻す…”

といった話なので、
”ザークが居なくなったら、ザーカナじゃないじゃん!!” 

なんて声も聞こえてきそうですが、
そこは上手くアレンジされていて、

実際には出てこないものの、存在感はある…といった感じでした。



もともとザーカナは常駐ショーではなく、

モスクワやマドリードなど、世界各地でツアーを行っていたショーなので、
あまり広くないステージを想定して構成されていました。


なので、以前見たときには、広い舞台で一人でジャグリングしてたり、
平面的なパフォーマンスの時には、

幕を下ろしてその前で演技してたり…といった感じで、

全体的にな~んとなく寂しい印象でした。


でも、今回の変更ではステージの奥行きを生かすために、

周りで大勢のダンサーが、

ジャグリングの動きに併せてパントマイム的な演技をするなど、
華やかなアレンジに仕上げていました。


他の場面でも、大勢のダンサーを有効的に加えて、

踊りまわる…というよりもむしろ強弱をつけた

パントマイム的な動きを取り入れて、

華やかさを演出していました。



他のシルク・ド・ソレイユのショーと違って面白い!!と思ったのは、
2台のグランドピアノをステージにおいて、

連弾の演奏を中心に、ジャグリングなどのパフォーマンスが行われたり、

歌い手が蜘蛛に扮して、

さかさまに吊り下げられた状態で美声を繰り広げるなど、
視覚に訴える音楽的パフォーマンスが取り入れられていたところです。



ただ、オープニングからある、

一連の物語を砂で表現する、

芸術的な見所の一つである砂絵のシーン。


さすがに、これは簡単に変更が出来ないのか、

すでにカットされたシーンなどもそのまま物語っているので、
以前のショーを知らなければ、

何を意味しているのか全くわからないと思います。


…とはいえ、砂絵そのものがとっても素晴らしいので、

意味していなくても、

「砂でこんなに絵がかけるんだ!!」と

純粋なアートとして楽しめば、別段、困る事はありません。



最初に見たとき、個人的には、う~ん…といった感じだったザーカナが、

今ではラスベガスのショーの中でも上位を占める位置になりました。



過去にザーカナを見て、がっかりしてしまった人はもちろん、
もともと好きという人も、

是非是非 ”新生ザーカナ” をもう一度見に行ってください。


かなりお勧めです。


BY:み

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