【その2の続き】
と言っても、直ぐに見えてくるわけではございません・・。
まだかいなぁ~なんて思って歩いていること約30~40分くらいでしょうか。
マーセド川に掛かった橋にまで辿り着き、
『ヨッシャ、着いた!』
なんて期待して橋の上から上流を眺めると↓
滝はまだまだ先・・・・・・。
ここらであきらめる訳にはもちろんいきませんので、更に進んで行きますと
こんな看板が↓
バーナル滝まで『0.3マイル(500M)』という書かれているじゃないですか。
500Mと言ったら、陸上競技場のトラックにちょっと毛が生えた程度じゃない。
なんて思うと、足取りも不思議と軽くなりますよね。
段々と滝も大きく見えてきたし、とりあえずバーナル滝までは余裕じゃん
なんて軽口を叩いていたその矢先、
眼前に現れた光景は↓
石を削って作られた階段・・・・・。(しかも、かなり急斜面??)
滝が近いせいで水しぶきもスゴイ
『なだらかな』斜面での500Mを思い描いていた私のなんと愚かなこと。
と思いながら悟ったのは、その短い距離であそこまで登らねばならない
ということはかなりの急斜面ってこと。
『オイオイ』って思わず突っ込んでしまいそうな、階段とも呼べない『階段』
とりあえず付けときました程度の手すり。
容赦なく滝のしぶきが全身を襲い、まともに写真を撮ることすらできません。
ちなみにここは『ミスト・トレイル(MIST TRAIL)』と呼ばれてます。
まさにそのまま。
歩き始めて1時間経ったか位の場所にも関わらず、既に『根性』を
使わなくてはならないレベルに達している私。
この期に及んで、日頃の運動不足を恨んでも手遅れです。
更に近くなった滝のしぶきは、前髪からしたたり落ちるほどで、シャワーを
浴びているのと同じ感覚で、ひとっ風呂浴びたみたい。
振り返えってみると↓『下界』がこんなに下になってる
っていうか、既に見えない。
悪戦苦闘しながら撮ったバーナル滝のベストショットがこちら↓
『・・・・・・・・・』
大したことない。
このバーナル滝は落差が97mしかないのですが、間近で見ることができる
ので、その落差の割にはスゴイ迫力を堪能できます。
カメラの保護にばかり気を使い、まともに写真も撮れない始末。
職業カメラマンにはなれないなと悟った瞬間でもあります。
既にこの時点で急激な斜面に体力を奪われてしまい、登り始めてから
既に1時間以上が経過しようとしていた・・・・・。
滝の頂上もかなり近くなったので、あと少しだと自分を叱咤激励し、
ギヤを入れなおした途端に、こんな階段が・・・・・・・。
全く、ふざけてます。
しかも、左は気持ちのいいくらい垂直の崖。
嫌がらせとしか思えない、この仕打ち!
『根性』を出し惜しみしている余裕が既になく、この先5時間近く
登らなければならないということが、どういうことかまだ分かっていない私。
しかも、こんな仕打ちはまだ序の口ということに、未だ気づかないなんて。
あぁ、哀れ。
【その4へ続く】