メトロバンクーバーとバンクーバー島の間に点在する島々、ガルフ諸島をご存知ですか?
バンクーバーから日帰りでも行けるSalt Spring島やGaliano島は、小旅行先としても人気ですよね
ただ、その他の島々へは行ったことの無い方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、このガルフ諸島の中心部に位置するMayne Island(メイン島)をご紹介します
右を向いたウグイスのような形をしたメイン島は面積21平方㎞の小さな島で、ちょうどツワッセン港とスワルツ港の中間に位置しています。人口はおよそ1000人ですが、避暑地としても人気がありカナダ人やアメリカ人の別荘がたくさんあります。
ツワッセン港からはGulf Island行のフェリーに乗船し、Galiano島の次の寄港先がメイン島の西にあるVillage Bayです。夏の繁忙期でも1日に3便程度しか無いので、事前予約を忘れずに
とても小さな港ですが、島の玄関口として多くの人が利用します。島内の移動はほぼ車で、最近ドネーションベースのコミュニティバスが走り始めました。大体一回あたり$3~$5位が相場の様です。また他のガルフ諸島の島々と同様、カーストッププログラムが推奨されており、緑色の「Car Stop」の標識で待っていると、親切な一般の人の車に乗せてもらうことも出来ます。ヒッチハイクシステムですね
この日私は自家用車ごとフェリーでやってきたので、早速Japanese Memorial Gardenへ向かいました
メイン島には第二次大戦まで、ガルフ諸島一の日本人コミュニティがありました。バンクーバー島と北米本土の海峡の中間に位置するメイン島は19世紀貿易の中継地として栄えた歴史があります。トマトの温室栽培を始めとする農業、漁業の分野で日本人移民とメイン島のカナダ人は協業し、経済的・文化的交流を深めていきました。
その後第二次世界大戦で沿岸地域に住む日系移民は内地へ強制移住させられ、日系人コミュニティも失われてしまう訳ですが、メイン島の人々はそのことを忘れず、メイン島の日本人の貢献を後世に残す為にこの日本庭園を作りました。現在も島民と訪問者の寄付で運営されています。
メイン島には野生のシカがたくさんいるので一応入り口に鍵付きの扉が付いていますが、入園料、駐車場は完全に無料です
園内には鳥居や
蓮の浮いた池や
早くも赤く色づく楓が心を和ませてくれます
とっても静かな庭園内で石造りのベンチに腰掛けてのんびりしていると「ここに来られてよかったな~」というのびのびした気持ちになれるので、大好きな場所です
雲一つない夏の週末にビーチに行ってもこんな広々
メイン島は、生粋のバンクーバーっ子でも行ったことがない人が多いという穴場なので、島のどこに行っても混んでるという事がほとんどありません
街灯が無い為、夜は晴れていれば満天の星空を見る事ができます
バンクーバーには良いハイキングルートや海辺のアクティビティがたくさんありますが、天気の良い週末はやっぱりいつも混み気味で「リフレッシュしに来たはずなのに…」と逆に疲れてしまう事もありますよね
そんな街での生活で「人混みに疲れたな~」という時には、ガルフ諸島の島々でゆっくり羽を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
Ellie