突然こんなタイトルでびっくりしたかもしれませんが、
別に誰かが亡くなったとか、そういうわけではございません。
今日はエジプト(イスラーム)の「お葬式」についてご紹介。
旅行中はあまり見ることのないエジプトイスラム教の習慣をご紹介します。
写真はお葬式の会場。
亡くなった方のアパートの前の道に会場ができたりします。
そんなときは車の通行は禁止です。
イスラームでは人の死は、(もちろん悲しいことではありますが)天国に召されたと考え、
人々は「アルハムドゥリッラー(神様のお陰です)」と言ったり、
「アッラー ヤルハムフ(ヤフハムハー) (神様が彼・彼女を天国に連れて行かれます)」
などと言います。
このときだけは甘いものが大好きなエジプト人もそれを控え、
紅茶やコーヒーも砂糖を入れないで飲みます。
お葬式中はずっとコーランが流れていて、訪問者は亡くなった方が天国へ行けるようコーランを唱えます。
お葬式は出席者が全員集まって行うのではなく、それぞれに行ってコーランを唱えて帰っていきます。
時々亡くなった方の親類の女性などが泣き叫ぶ姿を見ますが、それはイスラームではハラーム(宗教で禁じられていこと)なので、回りの人が一生懸命彼女を止めています。
神様が決めた運命に従わなくては行けません。
イスラーム教徒は人が亡くなったり、悪いことが起きても神様の運命を受け入れ、「アルハムドゥリッラー」といいます。
この思想、言葉があるからエジプト人は、死後の世界で天国に行けるようポジティブに、一生懸命生きているんですね。